ワンダフルタイム（1991年生、母スリーチヤーム）

ワンダフルタイム（1991年4月11日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時6歳）と交配したスリーチヤームが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）ノースヒルズ。戦績は、中央平地16戦3勝2着4回。1995年の日経新春杯(ハンデG2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

新川恵厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1994年）

3月6日、デビュー戦は塩村克己騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線に入ると、前で粘るサツマドーヴィルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3月19日、中1週で迎えた2戦目は、4歳500万下の沈丁花賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、抜け出したシュラインロードを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

4月9日、中2週で迎えた3戦目は、4歳500万下のアザレア賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で塩村克己騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、勝ったサンフェスタにねじ伏せられてハナ差の2着に甘んじた。

5月8日、中3週で迎えた4戦目は、3歳G2のNHK杯（東京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で塩村克己騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に敗れた。

6月12日、中4週で迎えた5戦目は、4歳500万下の胡蝶蘭賞（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で塩村克己騎手（4戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

10月1日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、4歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で塩村克己騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のルイシャリホーツを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

10月29日、中3週で迎えた7戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の西脇特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月19日、中2週で迎えた8戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の磐梯山特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、インターユニークにクビ差交わされて2着に甘んじた。

12月3日、中1週で迎えた9戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’94ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2200m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に敗れた。

12月24日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下の江坂特別（阪神芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は塩村克己騎手（6戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のスプリングバンブーを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

4歳（1995年）

1月28日、中4週で迎えた11戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（7戦3勝）。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はインターライナーと並んで2着同着となった。

3月19日、中6週で迎えた12戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で塩村克己騎手（8戦3勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く5着に敗れた。

4月23日、中4週で迎えた13戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で塩村克己騎手（9戦3勝）。18頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

5歳（1996年）

1月6日、約8か月半の休養明けで迎えた14戦目は、寿ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で塩村克己騎手（10戦3勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では全く伸びず10着に敗れた。

2月4日、中3週で迎えた15戦目は、松籟ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で塩村克己騎手（11戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

3月10日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデ戦のサンシャインステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は安田康彦騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。