ニョイリンパワー（1998年生、母プリンセスカオリ）

ニョイリンパワー（1998年4月18日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のマチカネタンホイザ（当時9歳）と交配したプリンセスカオリが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（株）前田ファーム。戦績は、中央平地16戦0勝2着1回、地方15戦5勝2着1回。主な勝ち鞍は2002年の一般B4。

経歴

デビュー前

1歳のとき、前田英夫から「北海道8月市場サラブレッド2歳」に上場されたが主取りとなった。同年、前田英夫から「北海道10月市場サラブレッド2歳」に上場され、永田清男によって315万円で落札された。

服部利之厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2000年）

12月2日、デビュー戦は金折知則騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は504kg。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に終わった。

12月24日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で金折知則騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に終わった。

3歳（2001年）

1月8日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で金折知則騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

2月4日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（小倉芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で金折知則騎手（3戦0勝）。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、リードを2馬身以上保って、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、ソレイユダンスに交わされて1馬身半差の2着となった。

2月18日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で金折知則騎手（4戦0勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、リードを2馬身以上確保して、緩やかなペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭さ光る末脚を披露し、3着に入った。

3月11日、中2週で迎えた6戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい7着に敗れた。

4月22日、中5週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で17番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

5月4日、中1週で迎えた8戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり10着に終わった。

5月19日、中1週で迎えた9戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を奪い、遅いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

6月2日、中1週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

6月17日、中1週で迎えた11戦目は、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に敗れた。

9月30日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（4戦0勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では息の長い末脚を披露し、4着に入り込んだ。

10月20日、中2週で迎えた13戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

11月3日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

11月18日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、3歳以上500万下の野地特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って10着に敗れた。

12月2日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（5戦0勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい10着に敗れた。

4歳（2002年）

1月1日、中3週で迎えた17戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、一般C8（中京(地)ダート1500m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のイージーイージーに7馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

2月1日、中3週で迎えた18戦目は、一般C4（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田稔騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のブラウンマイスターに1馬身の差をつけて2勝目を収める

2月8日、連闘で迎えた19戦目は、一般B13（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で吉田稔騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のヒデノセイウンに7馬身の差をつけて3勝目を挙げた。

3月27日、中6週で迎えた20戦目は、ジャスミン特別（名古屋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田稔騎手（3戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、勝ったセンセーショナルから半馬身差の2着に敗北した。

4月16日、中2週で迎えた21戦目は、一般B6（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で吉田稔騎手（4戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のタカトモフウジンに半馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

9月3日、約4か月半の休み明けで迎えた22戦目は、満田英樹騎手を鞍上に迎えて、一般B3（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。7着に敗れた。

9月16日、中1週で迎えた23戦目は、一般B4（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は吉田稔騎手（5戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のオンワードジェダイに3/4馬身の差をつけて制した。

10月1日、中1週で迎えた24戦目は、一般B3（名古屋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田稔騎手（6戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。5着に敗れた。

10月30日、中3週で迎えた25戦目は、宮浦正行騎手を鞍上に迎えて、一般C1八九（大井ダート1390m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、4着に終わった。

11月21日、中2週で迎えた26戦目は、一般C1五六（大井ダート1590m 内回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮浦正行騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

12月11日、中2週で迎えた27戦目は、一般C1五六（大井ダート1390m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で宮浦正行騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

12月30日、中2週で迎えた28戦目は、桑島孝春騎手を鞍上に迎えて、一般C1六七（大井ダート1390m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に終わった。

5歳（2003年）

1月13日、中1週で迎えた29戦目は、渋谷区特別（大井ダート1690m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で桑島孝春騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず8着に終わった。

4月21日、約3か月半の休み明けで迎えた30戦目は、しし座特別（大井ダート1690m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で桑島孝春騎手（2戦0勝）。13頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい10着に終わった。

5月13日、中2週で迎えた31戦目は、りょうけん座特別（大井ダート1590m 内回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で桑島孝春騎手（3戦0勝）。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。競走中止となった。