パワフルビクトリ（2003年生、母イチヨシセイコー）

パワフルビクトリ（2003年4月23日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「強い＋勝利（強い勝ち方をするように）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のブラックタキシード（当時7歳）と交配したイチヨシセイコーが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は斉藤正男。戦績は、中央平地1戦0勝、地方18戦1勝2着2回。主な勝ち鞍は2005年のフューチャー。

経歴

デビュー前

1歳のとき、斉藤正男から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、岩手県馬主会によって210万円で落札された。

千葉四美厩舎（水沢）へ入厩。

2歳（2005年）

7月2日、デビュー戦は小林俊彦騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフューチャー（水沢ダート850m 晴/重）に出走。馬体重は466kg。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のワタリロドリゴに8馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月23日、中2週で迎えた2戦目は、2歳オープンのマリーゴールド賞（新潟芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で小林俊彦騎手（1戦1勝）。9頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に終わった。

8月16日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、村松学騎手を鞍上に迎えて、2歳戦の若鮎賞（盛岡芝1600m 晴/良）に出走。6頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には届かず4着に敗れた。

8月27日、中1週で迎えた4戦目は、2歳戦のりんどう賞（水沢ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は小林俊彦騎手（2戦1勝）。6頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には届かず3着に敗れた。

9月23日、中3週で迎えた5戦目は、2歳地方重賞のジュニアグランプリ（盛岡芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で小林俊彦騎手（3戦1勝）。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには加われず6着に終わった。

10月16日、中2週で迎えた6戦目は、関本浩司騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞の若駒賞（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい8着に終わった。

10月29日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定2歳戦のプリンセスカップ（盛岡ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で関本浩司騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

11月27日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定2歳地方重賞の白菊賞（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で関本浩司騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

12月11日、中1週で迎えた9戦目は、2歳戦の寒菊賞（水沢ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で関本浩司騎手（3戦0勝）。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に終わった。

3歳（2006年）

1月2日、中2週で迎えた10戦目は、草地保隆騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の金杯（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。11頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には食い込めず5着に終わった。

4月9日、約3か月の休養明けで迎えた11戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳戦の菜の花賞（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したゴールデンパンジーを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

4月29日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の日高賞（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原勲騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場なく8着に敗れた。

5月14日、中1週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた13戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の岩鷲賞（盛岡ダート1400m 曇/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

5月27日、中1週で迎えた14戦目は、板垣吉則騎手を鞍上に迎えて、3歳A2（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したキヨシンピュアを捕まえ切れず、4馬身差の2着となった。

6月11日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、3歳地方重賞の岩手ダービーダイヤモンドカップ（水沢ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は草地保隆騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

6月24日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた16戦目は、牝馬限定3歳戦のあやめ賞（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で草地保隆騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

7月22日、中3週で迎えた17戦目は、牝馬限定3歳戦のひなげし賞（盛岡ダート1800m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で草地保隆騎手（3戦0勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

8月20日、中3週で迎えた18戦目は、牝馬限定3歳地方重賞のひまわり賞（水沢ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で草地保隆騎手（4戦0勝）。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に終わった。

9月3日、中1週で迎えた19戦目は、3歳A1（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は板垣吉則騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。