ネジェム（1999年生、母エビスファミリー）

ネジェム（1999年4月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のシャンハイ（当時10歳）と交配したエビスファミリーが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は川上悦夫。戦績は、中央平地5戦0勝、地方25戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2003年のターコイズ賞(一般B3四 C1一ハンデ)。

経歴

デビュー前

成島英春厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2002年）

3月2日、デビュー戦は武幸四郎騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（中山ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は458kg。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

3月16日、中1週で迎えた2戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳新馬（中山ダート1800m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

4月6日、中2週で迎えた3戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、3着に終わった。

4月21日、中1週で迎えた4戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 雨/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

5月3日、中1週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、4着に終わった。

12月29日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた6戦目は、鷹見浩騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の葉牡丹特別（大井ダート1590m 内回り晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場なく11着に敗れた。

4歳（2003年）

1月15日、中1週で迎えた7戦目は、一般C2五六（大井ダート1590m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鷹見浩騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。

2月3日、中2週で迎えた8戦目は、桑島孝春騎手を鞍上に迎えて、一般C2四五（大井ダート1590m 内回り晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のスイートソウルをアタマ差振り切って待望の初白星を挙げた。

3月4日、中3週で迎えた9戦目は、一般C1六七（大井ダート1390m 晴/重）に出走。鞍上は鷹見浩騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に敗れた。

3月16日、中1週で迎えた10戦目は、一般C1七八（大井ダート1590m 内回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で鷹見浩騎手（3戦0勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

4月21日、中4週で迎えた11戦目は、一般C1八九（大井ダート1590m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鷹見浩騎手（4戦0勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

5月12日、中2週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた12戦目は、早川順一騎手を鞍上に迎えて、一般C1（大井ダート1590m 内回り曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、極端なスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、スイートソウルに3/4馬身交わされて2着となった。

5月27日、中1週で迎えた13戦目は、一般C1六七（大井ダート1590m 内回り雨/稍重）に出走。鞍上は鷹見浩騎手（5戦0勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

6月8日、中1週で迎えた14戦目は、一般C1六七（大井ダート1590m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鷹見浩騎手（6戦0勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に終わった。

6月24日、中1週で迎えた15戦目は、一般C1六七（大井ダート1590m 内回り雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で鷹見浩騎手（7戦0勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は失速してしまい10着に敗れた。

7月4日、中0週で迎えた16戦目は、一般C1七八（大井ダート1590m 内回り曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で鷹見浩騎手（8戦0勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

7月24日、中2週で迎えた17戦目は、一般C1八九（大井ダート1590m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で鷹見浩騎手（9戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

8月11日、中2週で迎えた18戦目は、一般C1八九（大井ダート1490m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で鷹見浩騎手（10戦0勝）。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るエンゼルプランを次元の違う末脚でハナ差だけ差し切って2勝目をマークした。

8月27日、中1週で迎えた19戦目は、天王星特別（大井ダート1590m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で鷹見浩騎手（11戦1勝）。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

11月26日、約3か月の休み明けで迎えた20戦目は、小安和也騎手を鞍上に迎えて、深秋特別（大井ダート1590m 内回り晴/重）に出走。14頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、伸びてきたマーベラスステップ決め手に屈してクビ差の2着となった。

12月30日、中4週で迎えた21戦目は、ハンデ戦のターコイズ賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は鷹見浩騎手（12戦1勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のデューライトジンクに2馬身の差をつけて制した。

5歳（2004年）

1月20日、中2週で迎えた22戦目は、エレガント賞（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鷹見浩騎手（13戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、4着に終わった。

2月16日、中3週で迎えた23戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、ゴールデンステッキ賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

3月4日、中1週で迎えた24戦目は、陽春賞（大井ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったイカルガにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

5月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた25戦目は、シューティングスター賞（大井ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は鷹見浩騎手（14戦2勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に敗れた。

7月7日、中6週で迎えた26戦目は、七夕賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鷹見浩騎手（15戦2勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に敗れた。

7月23日、中1週で迎えた27戦目は、有年淳騎手を鞍上に迎えて、パームツリー賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。7頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず3着に終わった。

9月29日、中9週で迎えた28戦目は、秋草賞（大井ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は鷹見浩騎手（16戦2勝）。10頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見所を作れず8着に終わった。

10月17日、中2週で迎えた29戦目は、オパール賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は有年淳騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

6歳（2005年）

3月24日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から17kg減らして迎えた30戦目は、一般B3三（大井ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で有年淳騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入り込んだ。