アドマイヤマックス（1999年生、母ダイナシュート）

アドマイヤマックス（1999年4月10日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時13歳）と交配したダイナシュートが18歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地21戦4勝2着2回、海外2戦0勝。2005年の高松宮記念(G1)に勝利した他、2003年の安田記念(G1)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、近藤利一によって7,350万円で落札された。

橋田満厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2001年）

10月13日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメイショウトキムネに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月17日、中4週で迎えた2戦目は、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のマチカネアカツキに2馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

12月22日、中4週で迎えた3戦目は、2歳G3のラジオたんぱ杯2歳ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦2勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3歳（2002年）

9月15日、約9か月の休み明けで迎えた4戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のセントライト記念（新潟芝2200m 曇/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、勝ったバランスオブゲームに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

10月20日、中4週で迎えた5戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。

11月23日、中4週で迎えた6戦目は、ハンデG3の京阪杯（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始11番手を追走。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4歳（2003年）

6月8日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた7戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、伸びてきたアグネスデジタル決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

8月3日、中7週で迎えた8戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月14日、中5週で迎えた9戦目は、G3のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、4着に終わった。

10月5日、中2週で迎えた10戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

12月14日、G1の香港マイル（香港・シャティン芝1600m）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。4着に終わった。

5歳（2004年）

10月2日、約10か月の休養明けで迎えた12戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず4着に敗れた。

10月23日、中2週で迎えた13戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のモノポールに1馬身1/4の差をつけて重賞2勝目を挙げた。

11月21日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

12月19日、中3週で迎えた15戦目は、G2のCBC賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6歳（2005年）

1月29日、中5週で迎えた16戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい14着に敗れた。

2月27日、中3週で迎えた17戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、4着に終わった。

3月27日、中3週で迎えた18戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のキーンランドスワンに2馬身半の差をつけて上半期スプリント王の称号を手に入れた。

5月15日、中6週で迎えた19戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 雨/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（5戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

6月5日、中2週で迎えた20戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（6戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚にキレが無く12着に敗れた。

10月2日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた21戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（7戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月20日、中6週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた22戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（8戦2勝）。17頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

12月11日、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、G1の香港スプリント（香港・シャティン芝1000m）に出走。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。11着に敗れた。