ユウトウセイ（1990年生、母バリーロード）

ユウトウセイ（1990年5月31日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のマグニテユード（当時15歳）と交配したバリーロードが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は合名会社社台牧場。戦績は、中央平地21戦10勝2着4回。1997年の京都記念(G2)に勝利した他、1997年の産経大阪杯(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田中良平厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1993年）

3月6日、デビュー戦は安田康彦騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は434kg。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったロイヤルモナークに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

5月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、山田泰誠騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、4着に終わった。

7月17日、中6週で迎えた3戦目は、安田隆行騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉芝1800m 曇/重）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、勝ったユウキスラッガーに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

10月2日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、4歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は山田泰誠騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のエリモソリストを半馬身振り切って初白星を挙げた。

10月30日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた5戦目は、4歳以上500万下の藤森特別（京都芝1800m 外回り雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で山田泰誠騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

12月18日、中6週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下の濃尾特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山田泰誠騎手（3戦1勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るオースミヤマトを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って2勝目を手中に収めた。

4歳（1994年）

6月4日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るキーペガサスを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて久方ぶりの一戦を物にした。

7月30日、中7週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の不知火特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のダイイチウインをハナ差振り切って制した。

5歳（1995年）

7月8日、約11か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg絞って迎えた9戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、安達太良ステークス（福島芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では全く伸びず12着に敗れた。

8月6日、中3週で迎えた10戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

9月10日、中4週で迎えた11戦目は、スカイブルーステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るキョウエイコロナを豪脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて勝利をモノにする

10月8日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦の太秦ステークス（京都ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で塩村克己騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のオースミレパードに2馬身半の差をつけて6勝目を掴み取った。

11月26日、中6週で迎えた13戦目は、トパーズステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で塩村克己騎手（3戦2勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るエイシンサンサンを凄まじい末脚で3/4馬身差し切って勝利を手中に収めた。

6歳（1996年）

10月27日、約11か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、アンドロメダステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

11月24日、中3週で迎えた15戦目は、トパーズステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は塩村克己騎手（4戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマルカダイシスを3/4馬身振り切って8勝目を奪取した。

7歳（1997年）

1月5日、中5週で迎えた16戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝2000m 雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（5戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったイシノサンデーにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

2月9日、中4週で迎えた17戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では豪脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のロイヤルタッチに2馬身の差をつけて重賞ウィナーの称号を掴み取った。

3月30日、中6週で迎えた18戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦1勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったマーベラスサンデーに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

7月6日、約3か月半の休養明けで迎えた19戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（3戦1勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

10月18日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、カシオペアステークス（京都芝2000m 晴/良）に60kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（4戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のメジロランバダに2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月26日、連闘で馬体重を前走から6kg絞って迎えた21戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で四位洋文騎手（5戦2勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず9着に敗れた。