クーファウェヌス（2015年生、母イーデンズコーズウェイ）

クーファウェヌス（2015年4月3日）は、イギリスで生まれ、日本で調教された競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+ローマ神話の愛と美の女神」。毛色は栗毛。種牡馬のFrankel（当時7歳）と交配したイーデンズコーズウェイが13歳のときに産んだ仔が本馬である。主な勝ち鞍は2020年の鶴見特別(2勝クラスハンデ)。

経歴

デビュー前

武幸四郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2018年）

7月14日、デビュー戦は秋山真一郎騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では切れる脚を使えず16着に終わった。

9月15日、中8週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のミヤジフランガンをハナ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

4歳（2019年）

3月30日、約6か月半の休養明けで迎えた3戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入った。

4月13日、中1週で迎えた4戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で秋山真一郎騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

6月8日、中7週で迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で秋山真一郎騎手（4戦1勝）。18頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見せ場を作れず13着に敗れた。

8月3日、中7週で迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラスの筑紫特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で秋山真一郎騎手（5戦1勝）。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

8月24日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で秋山真一郎騎手（6戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではキレのある末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月15日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で秋山真一郎騎手（7戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、最後はサンキューユウガと並んで3着同着となった。

5歳（2020年）

1月12日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上1勝クラス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で秋山真一郎騎手（8戦1勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、伸びてきたサンキューユウガ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

2月1日、中2週で迎えた10戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラスの小郡特別（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

5月10日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラスの五泉特別（新潟芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月24日、中1週で迎えた12戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

8月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの筑紫特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、きっちりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のエレヴァートに2馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

9月6日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上2勝クラスの別府特別（小倉芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したロードアクアにクビ差届かず2着に甘んじた。

11月8日、中8週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの鶴見特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のブラックダンサーをハナ差振り切って圧倒的支持に応えた。

12月5日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの浜松ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

6歳（2021年）

2月28日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの下関ステークス（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（9戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

4月4日、中4週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（10戦1勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

4月10日、連闘で迎えた19戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの船橋ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

7月4日、約3か月の間隔を開けて迎えた20戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のCBC賞（小倉芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい7着に終わった。

7月10日、連闘で迎えた21戦目は、3歳以上3勝クラスのマレーシアカップ（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（11戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

8月21日、中5週で迎えた22戦目は、3歳以上3勝クラスの佐世保ステークス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦2勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のダノンシティをクビ差振り切って4勝目をマークした。

10月9日、中6週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンの夕刊フジ杯オパールステークス（阪神芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は秋山真一郎騎手（12戦1勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では速い脚を使えず10着に敗れた。

2021年10月12日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。