スイートフィル（2018年生、母エニシノイト）

スイートフィル（2018年5月24日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+糸(仏)」。毛色は芦毛。種牡馬のグランプリボス（当時10歳）と交配したエニシノイトが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は増本良孝。戦績は、中央平地1戦0勝。主な勝ち鞍は2021年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、増本良孝から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、和田啓子によって356.4万円で落札された。

菊川正達厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

12月12日、デビュー戦は柴田大知騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は452kg。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出し、4着に入った。

12月26日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。競走中止となった。

3歳（2021年）

3月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

4月3日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を披露し、5着に入り込んだ。

5月1日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、勝ったトーセンアルルを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

5月15日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で江田照男騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

6月5日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で江田照男騎手（4戦0勝）。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

6月26日、中2週で迎えた8戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のビーマイセルフに1馬身1/4の差をつけて待望の初白星を挙げた。

7月18日、中2週で迎えた9戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に終わった。

8月29日、中5週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で野中悠太郎騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。

4歳（2022年）

3月27日、約7か月の休養明けで迎えた11戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 曇/重）に出走。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るミュアウッズを強烈な末脚でハナ差だけ差し切って久しぶりの一戦を物にした。

5月21日、中7週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菅原明良騎手（1戦1勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したジェロボームにハナ差届かず2着となった。

6月11日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上2勝クラスの青梅特別（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅原明良騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では超凡な末脚を披露したが、5着に終わった。

9月24日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で菅原明良騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず14着に敗れた。

11月12日、中6週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた15戦目は、3歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で菅原明良騎手（4戦1勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

12月10日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの犬山特別（中京ダート1900m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

5歳（2023年）

1月5日、中3週で迎えた17戦目は、佐々木大輔騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

3月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 小雨/不良）に出走。15頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、サトノスライヴにクビ差交わされて2着となった。

4月16日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上2勝クラスの利根川特別（中山ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚が止まってしまい13着に敗れた。

5月7日、中2週で迎えた20戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの咲花特別（新潟ダート1800m 雨/不良）に出走。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入った。

6月3日、中3週で迎えた21戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は佐々木大輔騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

9月23日、約3か月半の休養明けで迎えた22戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は菅原明良騎手（5戦1勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はタレてしまい13着に終わった。

10月15日、中2週で迎えた23戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの菅名岳特別（新潟ダート1800m 小雨/稍重）に出走。13頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

2023年10月19日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。