イェッツト（2015年生、母イスタンブール）

イェッツト（2015年4月1日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「今(独)」。毛色は鹿毛。種牡馬のカンパニー（当時14歳）と交配したイスタンブールが6歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は辻牧場。2018年の京成杯(G3)で3着に入った他、2018年のプリンシパルステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

金成貴史厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

12月16日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のホリデーモードを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

3歳（2018年）

1月14日、中3週で迎えた2戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入った。

2月4日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下のゆりかもめ賞（東京芝2400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

5月5日、約3か月の休養明けで迎えた4戦目は、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、3着に入った。

7月1日、中7週で迎えた5戦目は、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では全く伸びず11着に敗れた。

4歳（2019年）

1月6日、約6か月半の休み明けで迎えた6戦目は、4歳以上500万下（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鬼脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のヒシヴィクトリーに1馬身1/4の差をつけてファンの高評価に応えた。

3月10日、中8週で迎えた7戦目は、4歳以上1000万下の館山特別（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（5戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のウインイクシードをアタマ差振り切って3勝目をマークした。

11月10日、約8か月の休養明けで迎えた8戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの修学院ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始12番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を披露し、3着に入った。

5歳（2020年）

1月19日、中9週で迎えた9戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの初富士ステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

4月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの湾岸ステークス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8月1日、約4か月の休み明けで迎えた11戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのSTV賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で猛進したが、伸びてきたハナズレジェンド決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

8月23日、中2週で迎えた12戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず5着に終わった。

11月29日、約3か月半の休養明けで迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのウェルカムステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず最後はカントルと並んで6着同着となった。

6歳（2021年）

2月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの飛鳥ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

2021年6月10日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。