セイントビクトリア（1996年生、母カミカゼリツク）

セイントビクトリア（1996年6月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のリンドシェーバー（当時8歳）と交配したカミカゼリツクが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は早田牧場新冠支場。戦績は、中央平地12戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2001年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

星川薫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1999年）

9月18日、デビュー戦は上籠勝仁騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。馬体重は460kg。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したアフターグロウを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

10月3日、中1週で迎えた2戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマンジュデンゾウゲに1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月24日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛進したが、伸びてきたメイショウカガヤキ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

11月6日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田優騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線に入ると、前で粘るアフタヌーンブレスを別次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

11月28日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で本田優騎手（3戦2勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

4歳（2000年）

1月23日、中7週で迎えた6戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で本田優騎手（4戦2勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。

2月19日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で本田優騎手（5戦2勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

3月5日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で本田優騎手（6戦2勝）。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、4着に終わった。

4月1日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で本田優騎手（7戦2勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

4月22日、中2週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は9戦連続で本田優騎手（8戦2勝）。13頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。

5歳（2001年）

8月5日、約15か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた11戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

9月9日、中4週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた12戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、不屈のスロトングスピリットでしぶとく粘り込んで、最後は2着のパイアンに1馬身3/4の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。