バールベック（2004年生、母ワイルドシーン）

バールベック（2004年4月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「レバノンにある世界遺産」。毛色は鹿毛。種牡馬のフィガロ（当時9歳）と交配したワイルドシーンが11歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）サンシャイン牧場。戦績は、中央平地3戦0勝、地方20戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は2007年の潮騒特別(一般C1二)。

経歴

デビュー前

池田孝厩舎（川崎）へ入厩。

2歳（2006年）

10月31日、デビュー戦は今野忠成騎手を鞍上に据えて、2歳（川崎ダート1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は444kg。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキーケースに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月29日、中3週で迎えた2戦目は、2歳（大井ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る形となり、平均ペースで馬群を牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のニュートルネードに2馬身半の差をつけて2勝目をつかんだ。

3歳（2007年）

3月12日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から21kg増やして迎えた3戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の君子蘭特別（大井ダート1600m 内回り晴/不良）に出走。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

4月11日、中3週で迎えた4戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳S3のクラウンカップ（川崎ダート1600m 雨/重）に出走。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に終わった。

7月22日、約3か月半の休み明けで迎えた5戦目は、3歳戦の朝顔特別（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコチョウノマイに4馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

8月10日、中2週で迎えた6戦目は、3歳戦の芙蓉賞（川崎ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず10着に敗れた。

8月31日、中2週で迎えた7戦目は、潮騒特別（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のブモンノホマレを3/4馬身振り切って4勝目を手中に収めた。

9月13日、中1週で迎えた8戦目は、赤富士特別（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（4戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったワタリウインドに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

10月8日、中3週で迎えた9戦目は、稲村ヶ崎特別（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で戸崎圭太騎手（5戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったディーズファンシーをクビ差捉え切れず2着に甘んじた。

11月9日、中4週で迎えた10戦目は、ファイナルナイト特別（川崎ダート1500m 雨/重）に出走。鞍上は7戦連続で戸崎圭太騎手（6戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、伸びてきたセキトバ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

4歳（2008年）

4月14日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から21kg増やして迎えた11戦目は、イースター特別（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で戸崎圭太騎手（7戦2勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

5月23日、中5週で迎えた12戦目は、小田原宿特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で戸崎圭太騎手（8戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、3着に終わった。

6月22日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で戸崎圭太騎手（9戦2勝）。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず14着に終わった。

9月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に終わった。

11月11日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、アーバンステージ霜月賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（10戦2勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場なく12着に敗れた。

11月24日、中1週で迎えた16戦目は、岩部純二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート2400m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではいいところがなく13着に終わった。

5歳（2009年）

5月5日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、ノーザンホースパーク特別（札幌(地)ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。

5月20日、中1週で迎えた18戦目は、桑村真明騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のエトワール賞（門別ダート1000m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びを欠き11着に終わった。

6月2日、中1週で迎えた19戦目は、小国博行騎手を鞍上に迎えて、ペガスス特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。13頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では脚を伸ばせず13着に終わった。

6月10日、連闘で迎えた20戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、ミザール特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今一つ伸び切れず14着に終わった。

7月2日、中2週で迎えた21戦目は、坂下秀樹騎手を鞍上に迎えて、応援ビヤパーティーAiba浦河特別（門別ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい12着に終わった。

7月15日、中1週で迎えた22戦目は、永島太郎騎手を鞍上に迎えて、フルーツ王国よいちサクランボ特別（門別ダート1800m 曇/不良）に出走。10頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。

7月29日、中1週で迎えた23戦目は、ディープインパクト・プレミアム2（門別ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は岩橋勇二騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では速い脚を使えず11着に終わった。