ラインアンジュ（2008年生、母シャルマンダー）

ラインアンジュ（2008年4月14日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋天使（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のRockport Harbor（当時6歳）と交配したシャルマンダーが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）日高大洋牧場。戦績は、中央平地31戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2011年のあじさいステークス(1000万下)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、日高大洋牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、日高大洋牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

領家政蔵厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

12月12日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は488kg。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のアグネスウイッシュに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2011年）

1月16日、中4週で迎えた2戦目は、U.リスポリ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

4月17日、約3か月の休養明けで迎えた3戦目は、3歳500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。18頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では全く伸びず16着に敗れた。

4月30日、中1週で迎えた4戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入った。

5月21日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下のこでまり賞（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のマイネルロガールに1馬身1/4の差をつけて2勝目を手に入れた。

6月5日、中1週で迎えた6戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳1000万下のあじさいステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のミヤジエムジェイに1馬身1/4の差をつけて3勝目を収める

10月23日、約4か月半の休み明けで迎えた7戦目は、3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを15番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい12着に敗れた。

11月6日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上1600万下の長岡京ステークス（京都芝1400m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に敗れた。

4歳（2012年）

4月15日、約5か月半の休み明けで迎えた9戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

5月12日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上1600万下の彦根ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず8着に敗れた。

6月10日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下のUHB杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したフォーエバーマークを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月23日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下のSTV杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（3戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

7月8日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の道新スポーツ杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で四位洋文騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

7月15日、連闘で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の立待岬特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で四位洋文騎手（5戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず7着に敗れた。

11月17日、約4か月の休養明けで迎えた15戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦1勝）。17頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では天資の負けじ魂を発揮してゴールまで力戦したが、6着に終わった。

12月16日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の高砂特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（6戦0勝）。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

5歳（2013年）

4月29日、約4か月半の休養明けで迎えた17戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の福島中央テレビ杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

5月12日、中1週で迎えた18戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず5着に敗れた。

6月9日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の小豆島特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は松田大作騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して11番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に終わった。

9月22日、約3か月半の休み明けで迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の甲東特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（2戦0勝）。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着に入り込んだ。

10月6日、中1週で迎えた21戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の久多特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、4着に入った。

10月27日、中2週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（7戦0勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、勝ったウイングザムーンに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

11月16日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（8戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

12月14日、中3週で迎えた24戦目は、M.バルザローナ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の中京日経賞（中京芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

6歳（2014年）

5月31日、約5か月半の休養明けで迎えた25戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の御池特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では伸びを欠き13着に敗れた。

6月14日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた26戦目は、3歳以上1000万下の舞子特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

11月15日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた27戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

12月6日、中2週で迎えた28戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の鳥羽特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で17番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず12着に敗れた。

12月20日、中1週で迎えた29戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の中京日経賞（中京芝1600m 雨/重）に出走。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。

7歳（2015年）

2月22日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた30戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の宇治川特別（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

3月29日、中4週で迎えた31戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の岡崎特別（中京芝1200m 雨/稍重）に出走。18頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に終わった。