ホウオウビスケッツ（2020年生、母ホウオウサブリナ）

ホウオウビスケッツ（2020年6月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+父名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のMind Your Biscuits（当時7歳）と交配したホウオウサブリナが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田スタツド。2024年の天皇賞（秋）(G1)で3着に入った他、2024年の毎日王冠(G2)で2着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

奥村武厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2022年）

12月10日、デビュー戦は横山和生騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は488kg。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のマルディランダを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

3歳（2023年）

2月18日、中9週で迎えた2戦目は、3歳1勝クラスのフリージア賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（1戦1勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。先頭に立ち、後続を2馬身以上離して、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして、最後は2着のサスツルギに1馬身半の差をつけて制した。

3月19日、中3週で迎えた3戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で横山和生騎手（2戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、勝ったベラジオオペラにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月16日、中3週で迎えた4戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で横山和生騎手（3戦2勝）。18頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では最後まで息が続かず17着に敗れた。

5月28日、中5週で迎えた5戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮し、6着を確保した。

12月9日、約6か月半の休養明けで迎えた6戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（1戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい12着に敗れた。

4歳（2024年）

2月4日、中7週で迎えた7戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

3月10日、中4週で迎えた8戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

6月30日、約3か月半の休養明けで迎えた9戦目は、巴賞（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のデビットバローズに2馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

7月14日、中1週で迎えた10戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では猛烈な末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のグランディアに3馬身半の差をつけて待望の重賞初制覇を果たした。

10月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（4戦2勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、シックスペンスにクビ差交わされて2着に惜敗した。

10月27日、中2週で迎えた12戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞(秋)（東京芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。先手を取り、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。