シンコウマルロー（1993年生、母ホッカイテースト）

シンコウマルロー（1993年3月2日）は、日本の競走馬。毛色は鹿毛。種牡馬のシンボリルドルフ（当時12歳）と交配したホッカイテーストが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は北海牧場。戦績は、中央平地29戦4勝2着6回、中央障害1戦0勝。主な勝ち鞍は1999年のいわき特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

蛯名信広厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1996年）

6月23日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は478kg。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

8月10日、中6週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。

8月25日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

9月7日、中1週で迎えた4戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中山芝1800m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではものすごい伸び脚で猛進したが、ドクターワイルドに半馬身交わされて2着に敗北した。

9月21日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のリアルブーケに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

10月13日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（4戦1勝）。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦し、3着を確保した。

10月27日、中1週で迎えた7戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の古町特別（新潟芝1600m 外回り晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取り、若干緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のスノビッシュに2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

4歳（1997年）

5月17日、約6か月半の休養明けで迎えた8戦目は、5歳以上900万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（1戦1勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。

6月14日、中3週で迎えた9戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

6月29日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の陸奥湾特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

7月13日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂本勝美騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

7月26日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂本勝美騎手（3戦0勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったミラーズタイムに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

8月9日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（5戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したツキアカリを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月24日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（6戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、シャンペンポルカにハナ差交わされて2着に甘んじた。

9月6日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下のまりも特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（7戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

5歳（1998年）

2月21日、約5か月半の休み明けで迎えた16戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のリュウパープルに1馬身半の差をつけて久方ぶりの実戦を制した。

6歳（1999年）

2月7日、約11か月半の休養明けで迎えた17戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（8戦1勝）。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はバテてしまい10着に敗れた。

3月7日、中3週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下の房総特別（中山芝1600m 外回り雨/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（3戦2勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず15着に終わった。

4月10日、中4週で迎えた19戦目は、5歳以上900万下（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（4戦2勝）。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に終わった。

5月29日、中6週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下の富嶽賞（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で橋本広喜騎手（5戦2勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて5着に終わった。

6月20日、中2週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下の尾瀬特別（福島芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で橋本広喜騎手（6戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7月24日、中4週で迎えた22戦目は、4歳以上900万下のNST賞（新潟芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で橋本広喜騎手（7戦2勝）。18頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では伸びが劣勢になり16着に終わった。

7月31日、連闘で迎えた23戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の豊栄特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

8月21日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上900万下の月岡特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大西直宏騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、ゲイリーセイヴァーに交わされて3馬身差の2着となった。

9月11日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の初風特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で大西直宏騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で猛進したが、伸びてきたグランシェール決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

10月10日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた26戦目は、4歳以上900万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大西直宏騎手（3戦0勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

10月16日、連闘で馬体重を前走から12kg絞って迎えた27戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下のいわき特別（福島芝1700m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして、最後は2着のグレースアミーガに2馬身半の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

7歳（2000年）

2月12日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた28戦目は、5歳以上1600万下のバレンタインステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鹿戸雄一騎手（1戦1勝）。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は失速してしまい12着に終わった。

2月20日、連闘で迎えた29戦目は、小林久晃騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の関門橋ステークス（小倉芝2000m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい14着に終わった。

5月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた30戦目は、山本康志騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（東京障害芝→ダート2950m 曇）に出走。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。8着に敗れた。