スピードリッパー（2008年生、母ポップス）

スピードリッパー（2008年3月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「速さを切り裂く人。若くて魅力的な女性が疾走するイメージ」。毛色は栗毛。種牡馬のファルブラヴ（当時10歳）と交配したポップスが17歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地26戦1勝2着6回。2011年のフィリーズレビュー(牝G2)で2着に入った他、2013年のクイーンステークス(牝G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

鹿戸雄一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2010年）

7月10日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1800m 雨/稍重）に出走。馬体重は454kg。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、勝ったマイネルギブソンに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月8日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、2歳未勝利（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、伸びてきたメイショウトチワカ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

9月26日、中6週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた3戦目は、2歳未勝利（札幌芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では長く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のショウナンカライスをアタマ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

10月17日、中2週で迎えた4戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下のサフラン賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

3歳（2011年）

1月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフェアリーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったダンスファンタジアにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

3月21日、中9週で迎えた6戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったフレンチカクタスにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

4月10日、中2週で迎えた7戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではいいところがなく10着に終わった。

5月22日、中5週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、5着を確保した。

9月10日、約3か月半の休み明けで迎えた9戦目は、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚が止まってしまい13着に敗れた。

10月16日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（2戦0勝）。18頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に終わった。

4歳（2012年）

3月11日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた11戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（3戦0勝）。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が鈍り13着に終わった。

4月1日、中2週で迎えた12戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に終わった。

4月21日、中2週で迎えた13戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に終わった。

9月29日、約5か月半の休み明けで迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の秋風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（4戦0勝）。14頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したサトノタイガーに3/4馬身届かず2着となった。

11月4日、中4週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は勢いを失って8着に敗れた。

12月2日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は伊藤工真騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚が止まってしまい14着に敗れた。

12月24日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上1600万下のクリスマスカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤工真騎手（2戦0勝）。15頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は失速してしまい10着に終わった。

5歳（2013年）

3月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の韓国馬事会杯（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で伊藤工真騎手（3戦0勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

4月20日、中4週で迎えた19戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で伊藤工真騎手（4戦0勝）。15頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、後続を5馬身以上離して、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。

5月19日、中3週で迎えた20戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く8着に終わった。

6月22日、中4週で迎えた21戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の夏至ステークス（東京ダート1600m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい13着に終わった。

7月28日、中4週で迎えた22戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。8頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したアイムユアーズにクビ差届かず2着となった。

10月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた23戦目は、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（2戦0勝）。13頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では全く伸びず12着に終わった。

11月10日、中3週で迎えた24戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り雨/重）に出走。18頭立ての18番人気で15番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が衰えて18着に終わった。

11月30日、中2週で迎えた25戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず13着に終わった。

12月14日、中1週で迎えた26戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で杉原誠人騎手（1戦0勝）。18頭立ての18番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。最後は脚色が悪くなり18着に終わった。