ケイアイスパイダー（2004年生、母ケイアイワールド）

ケイアイスパイダー（2004年3月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋車名より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサザンヘイロー（当時21歳）と交配したケイアイワールドが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は佐竹学。戦績は、中央平地15戦2勝2着1回、地方13戦4勝2着1回。2010年の船橋記念(S3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

石毛善彦厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

9月18日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 小雨/良）に出走。馬体重は482kg。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

9月30日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のカネスラファールに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2007年）

1月27日、約4か月の休み明けで馬体重を前走からさらに14kg減らして迎えた3戦目は、3歳オープンのクロッカスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦1勝）。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。

2月18日、中2週で迎えた4戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

3月11日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、極端なハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強い精神力で最後まで敢闘したが、リキサンファイターに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月1日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

7月1日、約3か月の休養明けで迎えた7戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の闘魂でジリジリと辛抱強く粘り込んで、最後は2着のダイナミックターンをハナ差振り切って2勝目を奪取した。

7月28日、中3週で迎えた8戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の七重浜特別（函館ダート1000m 晴/重）に出走。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。

4歳（2008年）

1月12日、約5か月半の休み明けで迎えた9戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 雨/良）に出走。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はガス欠状態になり16着に敗れた。

2月2日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず11着に終わった。

3月2日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

4月19日、中6週で迎えた12戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の鹿島特別（中山ダート1200m 曇/重）に出走。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く16着に終わった。

8月2日、約3か月半の休み明けで迎えた13戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1000m 雨/稍重）に出走。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

11月24日、約4か月の休養明けで迎えた14戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見所を作れず10着に終わった。

12月27日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

5歳（2009年）

2月18日、中7週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた16戦目は、柏木健宏騎手を鞍上に迎えて、オフト新潟賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

3月6日、中1週で迎えた17戦目は、花月賞（大井ダート1600m 内回り雨/不良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

3月19日、中1週で迎えた18戦目は、アクアマリン特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のゲイリーアイトーンに1馬身の差をつけて久々に美酒を浴びた。

4月3日、中1週で迎えた19戦目は、桜波スプリント（船橋ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るプレシャスコーセイを豪快な末脚で半馬身差し切って勝利を手に入れた。

5月14日、中5週で迎えた20戦目は、夏祭賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

6月8日、中3週で迎えた21戦目は、夕焼けスプリント（船橋ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（5戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るスパイシーを鮮烈な末脚で3/4馬身差し切って1着ゴールを果たした。

6月30日、中2週で迎えた22戦目は、雲取山特別（浦和ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で戸崎圭太騎手（6戦3勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

7月30日、中3週で迎えた23戦目は、トワイライトスプリント（船橋ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で戸崎圭太騎手（7戦3勝）。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るロッキーダンサーをクビ差だけ差し切って6勝目を手にした。

9月10日、中5週で迎えた24戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の長月賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では生来の負けん気を発揮してどうにかこうにかゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた25戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、東京スポーツ盃（船橋ダート1000m 晴/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の心肺能力で最後まで踏ん張ったが、ストロングライデンに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

6歳（2010年）

1月13日、中4週で迎えた26戦目は、S3の船橋記念（船橋ダート1000m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で和田譲治騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月3日、中2週で迎えた27戦目は、節分賞（大井ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（8戦4勝）。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、3着に入った。

3月17日、中5週で迎えた28戦目は、シリウス賞（大井ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（9戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり12着に敗れた。