プレシャスコーセイ（2004年生、母コガネルシファー）

プレシャスコーセイ（2004年3月7日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のヴィクトリースピーチ（当時11歳）と交配したコガネルシファーが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道伊達市、生産者は（有）コガネ。戦績は、地方19戦10勝2着3回。主な勝ち鞍は2009年のサルビア特別(一般B2二 B3 ハンデ)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、黄金牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。同年、黄金牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、上村賢作によって210万円で落札された。

林正人厩舎（船橋）へ入厩。

2歳（2006年）

7月28日、デビュー戦は左海誠二騎手を鞍上に据えて、2歳（船橋ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は456kg。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を奪い、非常に速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のタマルゴに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月10日、中1週で迎えた2戦目は、2歳戦のシーサイドスター特別（船橋ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（1戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、キンノライチョウに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

4歳（2008年）

1月10日、約17か月半の休み明けで馬体重を前走から29kg増やして迎えた3戦目は、一般C2六アイ（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のファイティングスピリットで渋太く粘り込んで、最後は2着のベニッシモイモンをクビ差振り切って久しぶりの一戦を制した。

5月6日、約4か月の休養明けで迎えた4戦目は、一般C2三アイ（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で左海誠二騎手（3戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一気に末脚を伸ばして、最後は2着のスカーレットオペラを3/4馬身振り切って3勝目を奪取した。

6月11日、中4週で迎えた5戦目は、一般C2（船橋ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で左海誠二騎手（4戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のカントリーレッドに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

7月18日、中4週で迎えた6戦目は、一般C2（船橋ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で左海誠二騎手（5戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打ち、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のスイートオカリナに4馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

11月18日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、一般C1四アイ（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で左海誠二騎手（6戦5勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、モデスティーに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

12月9日、中2週で迎えた8戦目は、一般C1三アイ（船橋ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で左海誠二騎手（7戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のラグーナベルデに1馬身半の差をつけて制した。

5歳（2009年）

1月7日、中3週で迎えた9戦目は、一般C1三アイ（船橋ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で左海誠二騎手（8戦6勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のイカンセンに1馬身半の差をつけて7勝目を手に入れた。

2月3日、中3週で迎えた10戦目は、一般C1（船橋ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で左海誠二騎手（9戦7勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のリバーホークに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

3月9日、中4週で迎えた11戦目は、駿風スプリント（船橋ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は11戦連続で左海誠二騎手（10戦8勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

4月3日、中3週で迎えた12戦目は、桜波スプリント（船橋ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で左海誠二騎手（11戦8勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強い精神力で最後まで敢闘したが、ケイアイスパイダーに半馬身交わされて2着に敗北した。

4月30日、中3週で迎えた13戦目は、花水木特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で左海誠二騎手（12戦8勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のダイワデリンジャーに3馬身の差をつけて9勝目を収める

7月3日、中8週で迎えた14戦目は、ハンデ戦のサルビア特別（浦和ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は14戦連続で左海誠二騎手（13戦9勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のキープザチェンジに3馬身の差をつけて優勝

11月27日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、ハンデ戦の深秋特別（浦和ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は15戦連続で左海誠二騎手（14戦10勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げる形となり、若干遅いペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

6歳（2010年）

7月21日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から14kg絞って迎えた16戦目は、薄暮スプリント（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で左海誠二騎手（15戦10勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

8月3日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦の向日葵特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で左海誠二騎手（16戦10勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

7歳（2011年）

5月5日、約9か月の休養明けで迎えた18戦目は、山頭信義騎手を鞍上に迎えて、千葉ロッテマリーンズ盃（船橋ダート1000m 曇/稍重）に出走。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚を伸ばせず最後はブリリンと並んで9着同着となった。

5月20日、中1週で迎えた19戦目は、小田原城花菖蒲特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は左海誠二騎手（17戦10勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は一杯になって13着に敗れた。