キンノライチョウ（2004年生、母シマノミモザ）

キンノライチョウ（2004年3月26日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のマチカネキンノホシ（当時8歳）と交配したシマノミモザが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は荒木貴宏。戦績は、地方19戦4勝2着7回。2006年の平和賞(地方重賞)に勝利した他、2006年の若武者賞で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、荒木克巳から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、南方明によって367.5万円で落札された。

岡林光浩厩舎（船橋）へ入厩。

2歳（2006年）

6月19日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳（船橋ダート1000m 晴/不良）に出走。馬体重は468kg。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、抜け出したノースブラックにハナ差届かず2着に惜敗した。

7月25日、中4週で迎えた2戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、2歳（船橋ダート1200m 曇/不良）に出走。4頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のジェイドロボスに8馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月10日、中1週で迎えた3戦目は、2歳戦のシーサイドスター特別（船橋ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（1戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るプレシャスコーセイを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。

9月29日、中6週で迎えた4戦目は、2歳オープンの若武者賞（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で張田京騎手（2戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛進したが、伸びてきたザマローレル決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

10月25日、中3週で迎えた5戦目は、2歳地方重賞の平和賞（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で張田京騎手（3戦2勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて、最後は2着のフリオーソをハナ差振り切って3勝目を挙げた。

12月13日、中6週で迎えた6戦目は、2歳G1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 雨/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で張田京騎手（4戦3勝）。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では見所を作れず11着に終わった。

3歳（2007年）

3月28日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、3歳地方重賞の京浜盃（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で張田京騎手（5戦3勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に敗れた。

5月3日、中4週で迎えた8戦目は、3歳S3の東京湾カップ（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で張田京騎手（6戦3勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が鈍り13着に敗れた。

9月28日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、ハンデ戦の十六夜特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で張田京騎手（7戦3勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したコーラスマスターを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

11月14日、中6週で迎えた10戦目は、フェイスフルステッキ特別（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で張田京騎手（8戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、グランプリサクセスに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

12月3日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦の除月特別（船橋ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は10戦連続で張田京騎手（9戦3勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず5着に沈んだ。

12月19日、中1週で迎えた12戦目は、ハッピーエンド特別（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で張田京騎手（10戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛進したが、エスプリベンに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

4歳（2008年）

1月8日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、ハンデ戦の平成盃（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で張田京騎手（11戦3勝）。6頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びあぐねて3着に敗れた。

2月4日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦の如月特別（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は13戦連続で張田京騎手（12戦3勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、アストリッドにアタマ差交わされて2着となった。

3月7日、中4週で迎えた15戦目は、小金牧特別（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で張田京騎手（13戦3勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

4月4日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、ハンデ戦のアンデルセン特別（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は15戦連続で張田京騎手（14戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。果敢に端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり5着に敗れた。

4月30日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦のダイヤモンド賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で張田京騎手（15戦3勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るブローザウインドを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて久々に美酒を浴びた。

5月27日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦の薫風特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で張田京騎手（16戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったクレイアートビュンに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

5歳（2009年）

3月25日、約10か月の休み明けで迎えた19戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、レグルス賞（大井ダート1200m 曇/重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて13着に敗れた。