スペランツァーレ（2009年生、母ヘルドキャプティヴ）

スペランツァーレ（2009年3月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「希望をもたせる（伊）」。毛色は栗毛。種牡馬のシングスピール（当時17歳）と交配したヘルドキャプティヴが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム（有）。戦績は、中央平地8戦0勝、地方19戦5勝。主な勝ち鞍は2013年の一般C1七。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ダーレー・ジャパンから「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、エフエスケイによって892.5万円で落札された。

田島俊明厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

8月28日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は434kg。18頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず9着に敗れた。

9月24日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

11月20日、中7週で迎えた3戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1600m 曇/重）に出走。18頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚が上がってしまい18着に終わった。

12月10日、中2週で迎えた4戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では決め手が足りず8着に終わった。

3歳（2012年）

1月15日、中4週で迎えた5戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

2月26日、中5週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではいいところがなく15着に終わった。

4月15日、中6週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず12着に終わった。

6月9日、中7週で迎えた8戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（函館ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い脚を使えず11着に終わった。

8月25日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、小林俊彦騎手を鞍上に迎えて、一般C2十五（水沢ダート1300m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のイエローハリケーンに9馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

9月10日、中1週で迎えた10戦目は、一般C2十一（水沢ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林俊彦騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のジャックスワローに2馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

9月22日、中1週で迎えた11戦目は、一般C2七（盛岡ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小林俊彦騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る形となり、で馬群を先導。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のヤマニンパニエを半馬身振り切って圧倒的支持に応えた。

10月8日、中1週で迎えた12戦目は、被災地の子供達に笑顔を届けたい（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小林俊彦騎手（3戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のホシノユビワに約12馬身の大差をつけて破竹の4連勝を決めた。

12月22日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から21kg増やして迎えた13戦目は、越路スキー場レース（水沢ダート1400m 小雪/不良）に出走。鞍上は5戦連続で小林俊彦騎手（4戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後は失速してしまい10着に敗れた。

4歳（2013年）

4月14日、約4か月の休養明けで迎えた14戦目は、阿部英俊騎手を鞍上に迎えて、大屋梅賞（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はタレてしまい8着に敗れた。

4月28日、中1週で迎えた15戦目は、ミヤマリンドウレース（水沢ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は小林俊彦騎手（5戦4勝）。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって5着に終わった。

5月11日、中1週で迎えた16戦目は、甲子川レース（盛岡ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小林俊彦騎手（6戦4勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、で集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り6着に敗れた。

5月27日、中1週で迎えた17戦目は、一般C1七（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林俊彦騎手（7戦4勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のベニバナビジンを3/4馬身振り切って勝利をモノにする

11月9日、約5か月半の休み明けで迎えた18戦目は、陶文峰騎手を鞍上に迎えて、全日本わんこそば選手権レース（盛岡ダート1600m 晴/稍重）に出走。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はガス欠状態になり8着に終わった。

11月24日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、前沢牛杯（水沢ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で陶文峰騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

12月9日、中1週で迎えた20戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、一般C1（水沢ダート1300m 晴/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

12月22日、中1週で迎えた21戦目は、一般C1八（水沢ダート1400m 小雪/不良）に出走。鞍上は陶文峰騎手（2戦0勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって5着に終わった。

5歳（2014年）

1月3日、中1週で迎えた22戦目は、一般C1八（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で陶文峰騎手（3戦0勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

3月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた23戦目は、木村暁騎手を鞍上に迎えて、岩手の希望スタートレース（水沢ダート1400m 小雨/不良）に出走。9頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

4月21日、中3週で迎えた24戦目は、コマクサレース（水沢ダート1600m 小雨/良）に出走。鞍上は小林俊彦騎手（8戦5勝）。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

5月11日、中2週で迎えた25戦目は、高松亮騎手を鞍上に迎えて、カーネーションレース（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に終わった。

5月24日、中1週で迎えた26戦目は、新緑賞（盛岡芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高松亮騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

6月23日、中3週で迎えた27戦目は、色鮮やか衣川りんどうレース（水沢ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は陶文峰騎手（4戦0勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず9着に終わった。