タンタアレグリア（2012年生、母タンタスエルテ）

タンタアレグリア（2012年3月29日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「たくさんの喜び、これほど多くの歓喜（西）」。毛色は栗毛。種牡馬のゼンノロブロイ（当時12歳）と交配したタンタスエルテが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。2017年のアメリカジョッキークラブカップ(G2)に勝利した他、2016年の阪神大賞典(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

Ｇ１サラブレッドクラブにて総額3,000万円（75万×40口）で一口馬主が募集された。

国枝栄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2014年）

7月6日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、勝ったフォワードカフェに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

8月2日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたディアコンチェルト決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

11月29日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線に入ると、前で粘るヒアカムズザサンを鬼脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

12月28日、中3週で迎えた4戦目は、2歳G2のホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦1勝）。17頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

3歳（2015年）

2月7日、中5週で迎えた5戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のゆりかもめ賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、伸びてきたヴェラヴァルスター決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

3月28日、中6週で迎えた6戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の大寒桜賞（中京芝2200m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のレントラーを半馬身振り切って2勝目をマークした。

5月2日、中4週で迎えた7戦目は、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、伸びてきたレーヴミストラル決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

5月31日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。18頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に敗れた。

9月21日、約4か月の休み明けで迎えた9戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（3戦0勝）。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

10月25日、中4週で迎えた10戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（4戦0勝）。18頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、4着に入った。

4歳（2016年）

2月20日、約4か月の休み明けで迎えた11戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（5戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

3月20日、中3週で迎えた12戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（6戦0勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛進したが、勝ったシュヴァルグランにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

5月1日、中5週で迎えた13戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で蛯名正義騎手（7戦0勝）。18頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

5歳（2017年）

1月22日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で蛯名正義騎手（8戦0勝）。17頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のゼーヴィントを半馬身振り切って念願の重賞初制覇を果たした。

9月24日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた15戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で蛯名正義騎手（9戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。