グランシェリー（2011年生、母エポックサクラ）

グランシェリー（2011年3月20日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「シャンパンの種類」。毛色は芦毛。種牡馬のアルデバランⅡ（当時13歳）と交配したエポックサクラが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は日本中央競馬会日高育成牧場。戦績は、中央平地20戦2勝2着4回。2013年の中京2歳ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

2歳のとき、JRA日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、間宮秀直によって714万円で落札された。

庄野靖志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2013年）

6月15日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1200m 雨/良）に出走。馬体重は492kg。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のグレイトハスラーをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

7月21日、中4週で迎えた2戦目は、2歳オープンの中京2歳ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦1勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るウインスプラッシュを驚異的な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて2勝目を掴み取った。

11月9日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦2勝）。18頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、6着に終わった。

12月8日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（3戦2勝）。18頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず10着に敗れた。

3歳（2014年）

3月16日、約3か月半の休み明けで迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で浜中俊騎手（4戦2勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい14着に終わった。

5月4日、中6週で迎えた6戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では脚が残っておらず15着に終わった。

4歳（2015年）

6月28日、約14か月の休養明けで馬体重を前走から36kg増やして迎えた7戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のリボン賞（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では脚を伸ばせず14着に終わった。

7月12日、中1週で迎えた8戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の天の川賞（福島ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。端をきり、平均的なペースで一団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では決め手に欠いて13着に終わった。

5歳（2016年）

4月17日、約9か月半の休み明けで迎えた9戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の千種川特別（阪神芝1200m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、テイエムゲッタドンに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

4月30日、中1週で迎えた10戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の邁進特別（新潟芝1000m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。最後は、勝ったハッシュからクビ差の2着となった。

5月28日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の御池特別（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（5戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで崩れずに走り抜いたが、トウカイセンスにクビ差交わされて2着に惜敗した。

10月22日、約5か月の休み明けで迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の壬生特別（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（6戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、リードを2馬身以上確保して、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮戦したが、ナインテイルズに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

11月6日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の醍醐特別（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（7戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず15着に敗れた。

6歳（2017年）

1月5日、中8週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（8戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

4月29日、約4か月の休養明けで迎えた15戦目は、加藤祥太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の邁進特別（新潟芝1000m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。3着に終わった。

7歳（2018年）

4月28日、約12か月の休み明けで迎えた16戦目は、4歳以上1000万下の邁進特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤祥太騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。16着に敗れた。

8月5日、約3か月半の休み明けで迎えた17戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の驀進特別（新潟芝1000m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。4着に終わった。

9月2日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の飯豊特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、3着を確保した。

9月29日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の芦屋川特別（阪神芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は浜中俊騎手（9戦2勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい7着に終わった。

10月20日、中2週で迎えた20戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の壬生特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい18着に敗れた。

8歳（2019年）

2月2日、約3か月半の休養明けで迎えた21戦目は、4歳以上1000万下の乙訓特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（10戦2勝）。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって9着に終わった。