ユーワジュリエット（1997年生、母スルガエクシード）

ユーワジュリエット（1997年3月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアフリート（当時13歳）と交配したスルガエクシードが8歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）駿河牧場。戦績は、中央平地20戦5勝2着3回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は2002年の大日岳特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

東京サラブレッドクラブにて総額1,700万円（8.5万×200口）で一口馬主が募集された。

池上昌弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1999年）

12月12日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。馬体重は432kg。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、タフなペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

12月18日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山ダート1000m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮闘したが、勝ったダイワメインにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

3歳（2000年）

1月5日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（中山ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして、最後は2着のイルバチオに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

1月23日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのフローラステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（3戦1勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

2月19日、中3週で迎えた5戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の春菜賞（東京芝1400m 曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、4着を確保した。

3月11日、中2週で迎えた6戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚が上がってしまい7着に敗れた。

12月10日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、息長く末脚を伸ばして、最後は2着のジョウノキャンドルに1馬身1/4の差をつけて休み明け初戦を物にした。

4歳（2001年）

1月5日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（5戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、勝ったリワードアイゼンにねじ伏せられて3馬身半差の2着に敗北した。

7月14日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（6戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のジャングルビートに4馬身の差をつけて1番人気に応えた。

7月28日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の長万部特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（7戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は力尽きて12着に敗れた。

10月7日、中9週で迎えた11戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の藤森特別（京都ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

12月23日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた12戦目は、3歳以上1000万下のハッピーエンドカップ（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（8戦3勝）。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ハナを取り切り、タフなペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、ケイアイシャイアンにクビ差交わされて2着に惜敗した。

5歳（2002年）

1月12日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（9戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のファイティングスピリットで渋太く粘り込んで、最後は2着のシャンハイレディをクビ差振り切って4勝目を手にした。

2月10日、中3週で迎えた14戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい8着に敗れた。

4月27日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた15戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の大日岳特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて難なく抜け出し、最後は2着のゲインフルマークに3馬身半の差をつけて優勝

5月26日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の飛騨ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は中舘英二騎手（10戦4勝）。17頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。端を奪い、リードを2馬身以上確保して、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい14着に敗れた。

7月11日、中6週で迎えた17戦目は、牝馬限定G3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（11戦4勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって9着に敗れた。

7月27日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦1勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。6着に終わった。

10月6日、中9週で迎えた19戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の神無月ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天授の闘志でゴールまで頑張り、3着に入った。

6歳（2003年）

1月6日、約3か月の休養明けで迎えた20戦目は、4歳以上1600万下のジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は中舘英二騎手（12戦4勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい16着に敗れた。

2月22日、中6週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の春望ステークス（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は石神深一騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて15着に終わった。