サトノフェニックス（2010年生、母エリモシック）

サトノフェニックス（2010年4月11日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋不死鳥」。毛色は青鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時11歳）と交配したエリモシックが18歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道幌泉郡えりも町、生産者は（有）エクセルマネジメント。戦績は、中央平地8戦0勝、地方13戦5勝2着3回。2014年の摂津盃(ハンデ地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、エクセルマネジメントから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、ローズヒルによって3,150万円で落札された。

村山明厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

10月7日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は472kg。7頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

3歳（2013年）

1月6日、約3か月の休養明けで迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚が冴えず9着に終わった。

3月9日、中8週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

3月31日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で松山弘平騎手（3戦0勝）。15頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

5月7日、中4週で迎えた5戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のナイスステッキ特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったポッドスターに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

5月29日、中2週で迎えた6戦目は、桑村真明騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のアルキバ特別（門別ダート1200m 雨/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

7月24日、中7週で迎えた7戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のプレセペ特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では素晴らしい伸びを見せたが、勝ったフジノジャガーにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

9月4日、中5週で迎えた8戦目は、3歳戦のリゲル特別（門別ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るブレイヴフィートを別次元の末脚でアタマ差だけ差し切って待望の初白星を挙げた。

11月9日、中8週で迎えた9戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の霊山特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は一杯になって12着に終わった。

12月23日、中5週で迎えた10戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝2200m 晴/良）に出走。17頭立ての15番人気で大外17番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず17着に終わった。

4歳（2014年）

1月26日、中4週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中山ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（2戦1勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に終わった。

3月4日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、4歳以上B1（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のオンワードマイケルに1馬身3/4の差をつけて2勝目を手に入れた。

3月25日、中2週で迎えた13戦目は、笹田知宏騎手を鞍上に迎えて、ペリドット特別（園田ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るイッツアチャンスを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

4月16日、中2週で迎えた14戦目は、かざぐるま特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は下原理騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を発揮したが、4着に終わった。

4月30日、中1週で迎えた15戦目は、相生ペーロン祭特別（園田ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のマーブルデイビーに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5月29日、中3週で迎えた16戦目は、神戸ビーフ特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で下原理騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が鈍り8着に敗れた。

6月12日、中1週で迎えた17戦目は、淡路島たまねぎ特別（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で下原理騎手（4戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして、最後は2着のヒシストーミイをクビ差振り切って断然人気に応えた。

7月11日、中3週で迎えた18戦目は、大日本プロレスカップ（園田ダート1400m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で下原理騎手（5戦3勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

8月15日、中4週で迎えた19戦目は、ハンデ地方重賞の摂津盃（園田ダート1700m 雨/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は笹田知宏騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったエーシンサルサに詰め切れず、6馬身差の2着となった。

11月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた20戦目は、吉井友彦騎手を鞍上に迎えて、安房峠特別（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

5歳（2015年）

7月11日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から13kg減らして迎えた21戦目は、義英真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では伸びあぐねて14着に終わった。