サミーミラクル（2000年生、母ルシールシーダー）

サミーミラクル（2000年5月23日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋不思議な」。毛色は栗毛。種牡馬のアフリート（当時16歳）と交配したルシールシーダーが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）増本牧場。戦績は、中央平地20戦6勝2着3回。2005年のマーチステークス(ハンデG3)で2着に入った他、2005年のガーネットステークス(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

増本豊厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

9月7日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。馬体重は510kg。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして、最後は2着のテイエムガルチオーに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

11月30日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、2歳500万下のポインセチア賞（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた3戦目は、2歳500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

3歳（2003年）

1月19日、中4週で迎えた4戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出したが、4着に終わった。

2月2日、中1週で迎えた5戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で河内洋騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のコスモブレーンをアタマ差振り切って2勝目を獲得した。

4月6日、中8週で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。17頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着に入った。

5月17日、中5週で迎えた7戦目は、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に敗れた。

4歳（2004年）

5月8日、約12か月の休み明けで迎えた8戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したベレノスに半馬身届かず2着となった。

5月22日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 小雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハリーコマンドに7馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

6月6日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上1600万下の麦秋ステークス（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、勝ったウインデュエルに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

7月4日、中3週で迎えた11戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の鶴見特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のメイショウセブンをハナ差振り切って断然の支持に応えた。

11月14日、約4か月半の休み明けで迎えた12戦目は、3歳以上1000万下のドンカスターカップ（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈の気力で渋太く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のエイシンブーンを3/4馬身振り切って休み明けの一戦を制した。

12月5日、中2週で迎えた13戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のアントニオマグナムに3馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

5歳（2005年）

1月9日、中4週で迎えた14戦目は、ハンデG3のガーネットステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は武豊騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

1月29日、中2週で迎えた15戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、最後はカフェオリンポスと並んで5着同着となった。

3月6日、中4週で迎えた16戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

3月27日、中2週で迎えた17戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したクーリンガーにクビ差届かず2着となった。

4月24日、中3週で迎えた18戦目は、G3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず7着に敗れた。

7歳（2007年）

7月22日、約27か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、関越ステークス（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

9月1日、中5週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのBSN賞（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では脚を伸ばせず15着に敗れた。