ツクバフージン（2007年生、母ワカサイティング）

ツクバフージン（2007年4月30日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋風神」。毛色は鹿毛。種牡馬のサンライズペガサス（当時9歳）と交配したワカサイティングが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者は吉田牧場。戦績は、中央平地9戦1勝、地方20戦1勝2着4回。主な勝ち鞍は2009年の2歳新馬。

経歴

デビュー前

当歳のとき、吉田牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド当歳」と「北海道オータムセールサラブレッド当歳」に上場されたがいずれも主取りとなった。1歳のとき、吉田牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

松山康久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2009年）

12月26日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は508kg。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアンシェルブルーを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

3歳（2010年）

1月31日、中4週で迎えた2戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

2月13日、中1週で迎えた3戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 小雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4月25日、中9週で迎えた4戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。

5月23日、中3週で迎えた5戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1300m 雨/重）に出走。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。

6月27日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

8月7日、中5週で迎えた7戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では決め手に欠いて12着に敗れた。

10月10日、中8週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた8戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では脚が残っておらず14着に敗れた。

12月11日、中8週で迎えた9戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず15着に終わった。

4歳（2011年）

1月28日、中6週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた10戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、探梅特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

2月11日、中1週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた11戦目は、仲春特別（浦和ダート1500m 雪/重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、抜け出したアゲシオにクビ差届かず2着に惜敗した。

3月4日、中2週で迎えた12戦目は、朧月特別（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず13着に敗れた。

4月15日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、希望特別（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦0勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

4月28日、中1週で迎えた14戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、木蓮特別（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月20日、中2週で迎えた15戦目は、小田原十郎梅特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったヒシピラルクーに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

6月15日、中3週で迎えた16戦目は、パール特別（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、勝ったラムセスジュベリーを3/4馬身捉え切れず2着となった。

7月6日、中2週で迎えた17戦目は、彦星特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場文男騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

7月28日、中2週で迎えた18戦目は、ベイブリッジ特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で的場文男騎手（4戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず4着に敗れた。

8月18日、中2週で迎えた19戦目は、潮騒特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で的場文男騎手（5戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく4着に敗れた。

9月5日、中2週で迎えた20戦目は、赤富士特別（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（4戦0勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、オヤビンにアタマ差交わされて2着に惜敗した。

5歳（2012年）

5月3日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、端午特別（船橋ダート1600m 雨/不良）に出走。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

5月17日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた22戦目は、小田原城花菖蒲特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

5月31日、中1週で迎えた23戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、紫陽花特別（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい8着に敗れた。

7月25日、中7週で迎えた24戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、江の島特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

8月23日、中3週で迎えた25戦目は、朝顔特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は的場文男騎手（6戦0勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に終わった。

9月10日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、長月特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は垂れてしまい7着に終わった。

10月16日、中4週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた27戦目は、洋式競馬誕生記念（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は的場文男騎手（7戦0勝）。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず12着に終わった。

11月6日、中2週で迎えた28戦目は、霜月特別（川崎ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は今野忠成騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のアムロをクビ差振り切って久方ぶりに勝利を挙げた。

12月20日、中5週で迎えた29戦目は、ジングルベル特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（5戦0勝）。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。