マツカゼ（2015年生、母Night Lagoon）

マツカゼ（2015年3月5日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「戦国武将、前田利益の愛馬名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のWar Front（当時13歳）と交配したNight Lagoonが15歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地4戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は2020年のSAGAジョッキーズセレクション(C2-5)。

経歴

デビュー前

サラブレッドクラブライオンにて総額9,920万円（24.8万×400口）で一口馬主が募集された。

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

8月13日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 曇/稍重）に出走。馬体重は498kg。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では見事な伸び脚を見せたが、フラットレーに交わされて2馬身半差の2着となった。

9月2日、中2週で迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は失速してしまい9着に終わった。

9月23日、中2週で迎えた3戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

3歳（2018年）

1月6日、約3か月半の休み明けで迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が衰えて10着に敗れた。

4歳（2019年）

2月27日、約14か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた5戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

3月14日、中1週で馬体重を前走から11kg絞って迎えた6戦目は、中川工務店中友会特別（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で大山真吾騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

4月4日、中2週で迎えた7戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2（園田ダート1230m 晴/良）に出走。7頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

4月17日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は大山真吾騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

5月3日、中1週で迎えた9戦目は、田野豊三騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく7着に終わった。

6月5日、中4週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた10戦目は、松井伸也騎手を鞍上に迎えて、Aiba静内祭特別（門別ダート1700m 曇/不良）に出走。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

6月20日、中1週で迎えた11戦目は、石川倭騎手を鞍上に迎えて、「AIRDO DP」賞（門別ダート1200m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

7月4日、中1週で迎えた12戦目は、みついし蓬莱山まつり賞（門別ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で石川倭騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

7月16日、中1週で迎えた13戦目は、ポピー特別（門別ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で石川倭騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

7月31日、中1週で迎えた14戦目は、JA共済3Qカップ（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で石川倭騎手（3戦0勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

8月13日、中1週で迎えた15戦目は、向日葵特別（門別ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で石川倭騎手（4戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ3着に沈んだ。

8月27日、中1週で迎えた16戦目は、ムクゲ特別（門別ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で石川倭騎手（5戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい6着に敗れた。

9月10日、中1週で迎えた17戦目は、静内川特別（門別ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で石川倭騎手（6戦0勝）。7頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず4着に敗れた。

10月9日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、浦河町オロマップ展望台特別（門別ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は8戦連続で石川倭騎手（7戦0勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

12月16日、中9週で迎えた19戦目は、菅原俊吏騎手を鞍上に迎えて、マラカイト賞（水沢ダート1400m 晴/不良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

12月30日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、一般C1七（水沢ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原俊吏騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

5歳（2020年）

1月5日、連闘で迎えた21戦目は、一般C1七（水沢ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で菅原俊吏騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のオイランドウチュウに7馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

3月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた22戦目は、高松亮騎手を鞍上に迎えて、一般C1四（水沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、プラトンイミシャンにクビ差交わされて2着に甘んじた。

4月13日、中1週で迎えた23戦目は、山本政聡騎手を鞍上に迎えて、マリーゴールド賞（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のヤマショウハヤテに2馬身半の差をつけて2勝目をつかんだ。

5月5日、中2週で迎えた24戦目は、一般B2五（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は高松亮騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

5月26日、中2週で迎えた25戦目は、坂口裕一騎手を鞍上に迎えて、ブッシュローズ賞（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に敗れた。

6月8日、中1週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた26戦目は、エメラルドピンク賞（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は高松亮騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

6月23日、中1週で馬体重を前走から7kg戻して迎えた27戦目は、焼石岳賞（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で高松亮騎手（3戦0勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

7月6日、中1週で迎えた28戦目は、小林凌騎手を鞍上に迎えて、一般C1一（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に終わった。

7月21日、中1週で迎えた29戦目は、グリーンチャンネル賞（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林凌騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

8月16日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた30戦目は、岩手伝統工芸浄法寺塗賞（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林凌騎手（2戦0勝）。11頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

9月20日、中4週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた31戦目は、高橋悠里騎手を鞍上に迎えて、一般B2（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

10月5日、中1週で迎えた32戦目は、一般B2八（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は高松亮騎手（4戦0勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず5着に終わった。

11月23日、中6週で迎えた33戦目は、飛田愛斗騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2 14（佐賀ダート1300m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るシゲルブルーダイヤを強烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

12月13日、中2週で迎えた34戦目は、3歳以上C2-6（佐賀ダート1400m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で飛田愛斗騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びあぐねて4着に敗れた。

12月27日、中1週で迎えた35戦目は、岩永千明騎手を鞍上に迎えて、SAGAジョッキーズセレクション（佐賀ダート1400m 雨/良）に54kgの軽斤量で出走。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では総身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のサーチライトをクビ差振り切って制した。