アーベントロート（2009年生、母ビルアンドクー）

アーベントロート（2009年3月23日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「登山用語で『夕焼け』」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時17歳）と交配したビルアンドクーが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地18戦2勝。主な勝ち鞍は2013年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

7歳のとき、社台ブラッドメアから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、ホースナインによって453.6万円で落札された。

社台サラブレッドクラブにて総額2,400万円（60万×40口）で一口馬主が募集された。

笹田和秀厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2012年）

1月15日、デビュー戦はC.デムーロ騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は418kg。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るエーティーオヤブンを強烈な末脚でクビ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

7月14日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露したが、3着に終わった。

8月5日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

8月26日、中2週で迎えた4戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の十勝岳特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

11月3日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、5着に終わった。

11月18日、中1週で迎えた6戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1200m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

4歳（2013年）

2月17日、約3か月の休養明けで迎えた7戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

3月3日、中1週で迎えた8戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて17番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

5月11日、中9週で迎えた9戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝1400m 雨/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

6月8日、中3週で迎えた10戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

7月28日、中6週で迎えた11戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るピエナアプローズを上がり3位の末脚で半馬身差し切って久方ぶりに美酒を浴びた。

8月10日、中1週で迎えた12戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のフィリピントロフィー（小倉芝1200m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

9月8日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の野分特別（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚が残っておらず9着に終わった。

11月3日、中7週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦1勝）。15頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

11月24日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（3戦0勝）。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。

5歳（2014年）

1月25日、中8週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下の中京スポニチ賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。

2月16日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下の帆柱山特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（2戦0勝）。18頭立ての16番人気で大外18番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始10番手を追走。直線では末脚が振るわず14着に終わった。

4月13日、中7週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の天王寺特別（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は松山弘平騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後はガス欠状態になり13着に終わった。