ピエナアプローズ（2009年生、母ピエナマーメイド）

ピエナアプローズ（2009年4月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋賞賛」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時17歳）と交配したピエナマーメイドが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）まるとみ冨岡牧場。戦績は、中央平地17戦2勝2着3回。主な勝ち鞍は2012年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

須貝尚介厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

6月26日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、ニンジャに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

3歳（2012年）

1月21日、約7か月の休養明けで迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

2月4日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。

6月9日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るバートラムガーデンを交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

7月14日、中4週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして、最後は2着のスガノパフィオに1馬身1/4の差をつけて優勝

8月11日、中3週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のシンガポールターフクラブ賞（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はガス欠状態になり15着に敗れた。

4歳（2013年）

2月24日、約6か月半の休養明けで迎えた7戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の周防灘特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての12番人気で大外18番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや速いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

4月6日、中5週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の吾妻小富士賞（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で荻野琢真騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて9着に敗れた。

5月4日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下の邁進特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で荻野琢真騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。6着に終わった。

7月28日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。先手を取る形となり、苛烈なペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮闘したが、アーベントロートに半馬身交わされて2着に敗北した。

8月17日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下の小郡特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（4戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立ち、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフさで最後まで踏ん張ったが、ラヴァーズポイントに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月1日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（5戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、凄まじいハイペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って9着に敗れた。

5歳（2014年）

2月15日、約5か月半の休み明けで迎えた13戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の大牟田特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

3月2日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。

6月14日、約3か月半の休み明けで迎えた15戦目は、3歳以上500万下の基坂特別（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で松田大作騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦し、3着に入った。

6月21日、連闘で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（6戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく最後はエルノルテと並んで6着同着となった。

8月16日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では最後まで息が続かず18着に敗れた。