トーセンテキーラ（2016年生、母キシュウグラシア）

トーセンテキーラ（2016年4月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋メキシコの蒸留酒」。毛色は鹿毛。種牡馬のパイロ（当時11歳）と交配したキシュウグラシアが11歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は日西牧場。主な勝ち鞍は2021年の爽春特別(一般C2一)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、日西牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、島川隆哉によって972万円で落札された。

本間忍厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

10月13日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は524kg。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったスマートグランダムに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

11月10日、中3週で迎えた2戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

12月22日、中5週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では弾けるような伸びで驀進したが、ネオレインボウにクビ差交わされて2着に甘んじた。

3歳（2019年）

1月14日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

2月17日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた5戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり8着に敗れた。

6月8日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（3戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

7月14日、中4週で迎えた7戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、船橋のSPAT4プレミアムポイント賞（船橋ダート1600m 小雨/不良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい11着に敗れた。

11月7日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、吉留孝司騎手を鞍上に迎えて、一般C1五六（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げを打ち、若干遅いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

11月28日、中2週で迎えた9戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、埼玉県酪農協会長賞（浦和ダート1400m 曇/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

4歳（2020年）

5月26日、約6か月の休養明けで迎えた10戦目は、橋本直哉騎手を鞍上に迎えて、「うどんとこいのぼりのまち加須」賞（浦和ダート1500m 雨/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

6月10日、中1週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた11戦目は、北島希望騎手を鞍上に迎えて、一般C1四五（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、フエにハナ差交わされて2着に惜敗した。

7月3日、中2週で迎えた12戦目は、貯まって嬉しい!SPAT4ポイント賞（浦和ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は橋本直哉騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に敗れた。

5歳（2021年）

1月7日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から19kg増やして迎えた13戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、花のまち『ふかや』賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

1月25日、中2週で馬体重を前走から13kg絞って迎えた14戦目は、金鳳花賞（川崎ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って5着に敗れた。

2月1日、連闘で迎えた15戦目は、興雲閣幸運賞（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

3月29日、中7週で迎えた16戦目は、川島正太郎騎手を鞍上に迎えて、爽春特別（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブラックマティーニに7馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

4月5日、連闘で迎えた17戦目は、桜狩り賞（船橋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で川島正太郎騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。端に立ち、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、サンメディルに3/4馬身交わされて2着となった。

6月4日、中8週で迎えた18戦目は、行田おもてなし観光局理事長賞（浦和ダート1500m 雨/重）に出走。鞍上は笹川翼騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪い、若干速いペースで一団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に敗れた。

6月16日、中1週で迎えた19戦目は、一般C1一二三（川崎ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は左海誠二騎手（3戦0勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が衰えて10着に敗れた。

9月21日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から32kg増やして迎えた20戦目は、祝月特別（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（4戦0勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

6歳（2022年）

3月18日、約6か月の休み明けで迎えた21戦目は、一般C2十十一十二（浦和ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は吉留孝司騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では生得の持続力で渋太く粘り込んで、最後は2着のジョウハリに2馬身の差をつけて久しぶりの一戦を制した。

4月27日、中5週で迎えた22戦目は、まるまるひがしにほん賞（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉留孝司騎手（2戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のワタシノワルツに8馬身の差をつけて断然人気に応えた。

5月30日、中4週で迎えた23戦目は、いちじくのまち加須賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉留孝司騎手（3戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のペイフォンに7馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

6月30日、中3週で迎えた24戦目は、紫陽花特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉留孝司騎手（4戦3勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで持ち堪えて先頭を奪い、最後は2着のリコーグレースに2馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

9月1日、中8週で迎えた25戦目は、撫子特別（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉留孝司騎手（5戦4勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びを欠き4着に敗れた。