ウエストディーン（1989年生、母テスコヤマカツ）

ウエストディーン（1989年3月29日）は、日本の競走馬。毛色は鹿毛。種牡馬のパーソナリテイ（当時22歳）と交配したテスコヤマカツが9歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は北俣牧夫。戦績は、中央平地31戦4勝2着3回、中央障害3戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は1994年の生田特別(900万下)。

経歴

デビュー前

戸山為夫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1992年）

2月2日、デビュー戦は小島貞博騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京芝1600m 晴/不良）に出走。馬体重は440kg。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

2月22日、中2週で迎えた2戦目は、4歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小島貞博騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のように疾駆したが、勝ったハルカゼにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

3月21日、中3週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で小島貞博騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のシンボリポジションに3馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

4月26日、中4週で迎えた4戦目は、小谷内秀夫騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のゆきつばき賞（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

5月9日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、4歳500万下のこけもも賞（新潟芝2200m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で小谷内秀夫騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

5月23日、中1週で迎えた6戦目は、4歳500万下（阪神芝2200m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で小谷内秀夫騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のラックマンセルに2馬身半の差をつけて2勝目を掴み取った。

6月21日、中3週で迎えた7戦目は、4歳900万下のひめゆりステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小谷内秀夫騎手（3戦1勝）。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

12月6日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、4歳以上900万下の美浦特別（中山芝2600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は小島貞博騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が衰えて8着に敗れた。

12月27日、中2週で迎えた9戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’92ジョッキーズグランプリ（中山芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後はバテてしまい9着に終わった。

4歳（1993年）

1月30日、中4週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下の和布刈特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は小島貞博騎手（4戦1勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

2月14日、中1週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下の琵琶湖特別（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小島貞博騎手（5戦1勝）。7頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず7着に終わった。

3月6日、中2週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下の吉野ケ里特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は小谷内秀夫騎手（4戦1勝）。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に終わった。

5月1日、中7週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下の鴨川特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小谷内秀夫騎手（5戦1勝）。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい10着に終わった。

5月16日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の白川特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は小島貞博騎手（6戦1勝）。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のキョウエイキーマンに3馬身半の差をつけて優勝

6月6日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦の灘ステークス（阪神芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小島貞博騎手（7戦2勝）。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

6月27日、中2週で迎えた16戦目は、大原ステークス（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小島貞博騎手（8戦2勝）。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びあぐねて4着に終わった。

7月24日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた17戦目は、4歳以上900万下の信濃川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小谷内秀夫騎手（6戦1勝）。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

5歳（1994年）

2月20日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた18戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は小島貞博騎手（9戦2勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に敗れた。

3月20日、中3週で迎えた19戦目は、5歳以上900万下の壇之浦特別（小倉芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は小谷内秀夫騎手（7戦1勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったヒシノリードをクビ差捉え切れず2着に惜敗した。

4月10日、中2週で迎えた20戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の’94阪神ヤングジョッキーズステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に沈んだ。

4月23日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の中之島特別（阪神芝2500m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

5月15日、中2週で迎えた22戦目は、5歳以上900万下の帝塚山特別（阪神芝2500m 曇/重）に出走。鞍上は小島貞博騎手（10戦2勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

6月11日、中3週で迎えた23戦目は、5歳以上900万下の生田特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小島貞博騎手（11戦2勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るブルーフレンドリーを上がり2位タイの末脚で半馬身差し切って制した。

6月26日、中1週で迎えた24戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、桶狭間ステークス（中京芝2500m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

7月10日、中1週で迎えた25戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に敗れた。

11月6日、約4か月の休み明けで迎えた26戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのドンカスターステークス（京都芝2400m 外回り雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが鈍く4着に終わった。

11月19日、中1週で迎えた27戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚勢が衰えて13着に終わった。

12月18日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、オリオンステークス（阪神芝2500m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したアルゼンチンタンゴにアタマ差届かず2着となった。

6歳（1995年）

1月15日、中3週で迎えた29戦目は、万葉ステークス（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

3月19日、中8週で迎えた30戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の御堂筋ステークス（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では全く伸びず15着に終わった。

4月8日、中2週で迎えた31戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は小谷内秀夫騎手（8戦1勝）。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず11着に終わった。

10月22日、約6か月半の休み明けで迎えた32戦目は、牧田和弥騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。5着に敗れた。

11月4日、中1週で迎えた33戦目は、北村卓士騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったハイシーズンから8馬身差の2着に敗北した。

11月26日、中2週で迎えた34戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で北村卓士騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のホーネットホーラーに1馬身半の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。