アシュヴィン（2009年生、母Crazy Volume）

アシュヴィン（2009年3月2日）は、アイルランドで生まれ、日本で調教された競走馬。馬名の意味は「インドの聖典『リグ・ヴェーダ』にも記される双子の神」。毛色は栗毛。種牡馬のGiant's Causeway（当時12歳）と交配したCrazy Volumeが6歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地21戦1勝2着1回、中央障害12戦3勝2着2回。2015年の清秋ジャンプステークス(障害3歳以上オープン)に勝利した他、2015年のイルミネーションジャンプステークス(障害3歳以上オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中竹和也厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

9月19日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り雨/良）に出走。馬体重は446kg。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。端を奪い、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

10月1日、中1週で迎えた2戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

3歳（2012年）

1月22日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/不良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

1月28日、連闘で馬体重を前走から10kg絞って迎えた4戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入った。

2月19日、中2週で迎えた5戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

5月20日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では稲妻のようなを披露し、3着に入った。

6月9日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた7戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

6月30日、中2週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（2戦0勝）。18頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、4着に入った。

7月21日、中2週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（中京芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（3戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、4着に終わった。

8月5日、中1週で迎えた10戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝2400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

8月19日、中1週で迎えた11戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝2200m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のアポロテイストに1馬身3/4の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

11月17日、約3か月の休養明けで迎えた12戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の伊達特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では強靭な末脚を発揮し、4着に入った。

12月9日、中2週で迎えた13戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の栄特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

4歳（2013年）

2月3日、中7週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下の熱田特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず9着に敗れた。

4月6日、中8週で迎えた15戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したゼンノルジェロに3/4馬身届かず2着となった。

4月27日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下の高湯温泉特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は減速してしまい8着に敗れた。

5月11日、中1週で迎えた17戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の二王子特別（新潟芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が上がってしまい7着に敗れた。

6月23日、中5週で迎えた18戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが鈍く4着に終わった。

7月7日、中1週で迎えた19戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

8月25日、中6週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下の鳥栖特別（小倉芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は高倉稜騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

9月17日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、3歳以上500万下の甲武特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高倉稜騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

10月19日、中4週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた22戦目は、林満明騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。最後は、2着のマイネルフィエスタに3馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月24日、中4週で迎えた23戦目は、障害3歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で林満明騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のマサライトに4馬身の差をつけて3勝目を獲得した。

5歳（2014年）

2月1日、中9週で迎えた24戦目は、牛若丸ジャンプステークス（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で林満明騎手（2戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、勝ったトウショウデザイアから半馬身差の2着に敗北した。

3月15日、中5週で迎えた25戦目は、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で林満明騎手（3戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。競走中止となった。

5月31日、約2か月半の間隔を開けて迎えた26戦目は、J・G2の京都ハイジャンプ（京都障害芝3930m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で林満明騎手（4戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。6着に敗れた。

8月2日、中8週で迎えた27戦目は、J・G3の小倉サマージャンプ（小倉障害芝3390m 雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で林満明騎手（5戦2勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。7着に敗れた。

6歳（2015年）

9月26日、約14か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた28戦目は、清秋ジャンプステークス（中山障害芝3210m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で林満明騎手（6戦2勝）。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。最後は、2着のメジロサンノウをクビ差制して久々の一戦をモノにした。

10月18日、中2週で迎えた29戦目は、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3110m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で林満明騎手（7戦3勝）。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。7着に終わった。

12月5日、中6週で迎えた30戦目は、イルミネーションジャンプステークス（中山障害芝3570m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で林満明騎手（8戦3勝）。15頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。最後は、勝ったサナシオンから5馬身差の2着となった。

12月26日、中2週で迎えた31戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。G1級競走への出走は初となった。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。7着に敗れた。

7歳（2016年）

1月30日、中4週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた32戦目は、牛若丸ジャンプステークス（京都障害芝→ダート3170m 曇）に出走。鞍上は林満明騎手（9戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。3着に終わった。

3月26日、中7週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた33戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、ペガサスジャンプステークス（中山障害芝3350m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。8着に敗れた。