サナシオン（2009年生、母ジェダイト）

サナシオン（2009年2月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「癒し（西）。翡翠の宝石言葉より」。毛色は鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時10歳）と交配したジェダイトが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地30戦3勝2着4回、中央障害9戦7勝2着1回。2016年の中山グランドジャンプ(JG1)で2着に入った他、2016年の阪神スプリングジャンプ(JG2)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額3,400万円（85万×40口）で一口馬主が募集された。

松永幹夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

10月29日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では決め手が足りず10着に終わった。

11月26日、中3週で迎えた2戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

3歳（2012年）

2月26日、約3か月の休養明けで迎えた3戦目は、N.ピンナ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

3月10日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続でN.ピンナ騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

3月31日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続でN.ピンナ騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦したが、4着に終わった。

4月14日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続でN.ピンナ騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に敗れた。

6月10日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 小雨/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では素晴らしい伸び脚で驀進したが、マンハッタンコードに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月24日、中1週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したプリモスズカにクビ差届かず2着に甘んじた。

7月8日、中1週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のスターノエルに2馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

8月18日、中5週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（3戦1勝）。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマーチャンテイマーに1馬身1/4の差をつけて2勝目を挙げた。

9月2日、中1週で迎えた11戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の釧路湿原特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい13着に敗れた。

12月8日、約3か月の休み明けで迎えた12戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（4戦2勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず11着に敗れた。

4歳（2013年）

2月3日、中7週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（5戦2勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に敗れた。

3月3日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた14戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の早鞆特別（小倉ダート1700m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に終わった。

4月27日、中7週で迎えた15戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の飯坂温泉特別（福島ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したセイカフォルトゥナを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

5月11日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（6戦2勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚が冴えず13着に敗れた。

6月15日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、3歳以上500万下の木古内特別（函館ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（7戦2勝）。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

7月13日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた18戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（8戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

7月28日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（9戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

8月10日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で藤田伸二騎手（10戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したナリタハリケーンに3/4馬身届かず2着に敗北した。

8月24日、中1週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で藤田伸二騎手（11戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5歳（2014年）

2月9日、約5か月半の休養明けで迎えた22戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のメイショウソラーレに2馬身の差をつけて久方ぶりの一戦を物にした。

2月22日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上1000万下の和布刈特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、4着に終わった。

4月19日、中7週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下のラジオ福島賞（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松田大作騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月4日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の中ノ岳特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松田大作騎手（3戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に敗れた。

7月5日、中8週で迎えた26戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の猪苗代特別（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが鈍く4着に終わった。

8月3日、中3週で迎えた27戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の響灘特別（小倉ダート1700m 小雨/不良）に出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

11月1日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた28戦目は、3歳以上1000万下の福島放送賞（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は松田大作騎手（4戦1勝）。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に敗れた。

12月21日、中6週で迎えた29戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/不良）に出走。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

6歳（2015年）

2月7日、中6週で迎えた30戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の早鞆特別（小倉ダート1700m 小雨/重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚が冴えず9着に敗れた。

4月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた31戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（福島障害芝2770m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。最後は、2着のアイティテイオーに2馬身の差をつけて4勝目をマークした。

6月6日、中5週で迎えた32戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、2着のグリッターウイングに6馬身の差をつけて5勝目を手に入れた。

8月22日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた33戦目は、障害3歳以上オープン（小倉障害芝2900m 晴/稍重）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は西谷誠騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のルペールノエルに1馬身3/4の差をつけて断トツの支持に応えた。

10月18日、中7週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた34戦目は、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3110m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で西谷誠騎手（2戦2勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。最後は、2着のエーシンホワイティに2馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

12月5日、中6週で迎えた35戦目は、イルミネーションジャンプステークス（中山障害芝3570m 晴/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で西谷誠騎手（3戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のアシュヴィンに5馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

12月26日、中2週で迎えた36戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で西谷誠騎手（4戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。3着に終わった。

7歳（2016年）

3月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた37戦目は、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で西谷誠騎手（5戦4勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のアップトゥデイトに5馬身の差をつけて重賞2勝目をマークした。

4月16日、中4週で迎えた38戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り曇/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で西谷誠騎手（6戦5勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、勝ったオジュウチョウサンから3馬身半差の2着に敗北した。

11月19日、約7か月の休み明けで迎えた39戦目は、秋陽ジャンプステークス（東京障害芝3110m 小雨/稍重）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は7戦連続で西谷誠騎手（7戦5勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。最後は、2着のルペールノエルに3馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。