ナリタハリケーン（2009年生、母シュペリユール）

ナリタハリケーン（2009年4月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ハリケーン」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時8歳）と交配したシュペリユールが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地32戦5勝2着2回。2017年の札幌記念(G2)で2着に入った他、2017年の巴賞(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台コーポレーションから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、オースミによって3,255万円で落札された。

中尾秀正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

12月10日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は472kg。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のカネトシアブニールに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2012年）

1月15日、中4週で迎えた2戦目は、3歳500万下（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦1勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ伸び切れず8着に敗れた。

2月11日、中3週で迎えた3戦目は、3歳500万下のつばき賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦1勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天賦の闘志でゴールまで勇戦したが、4着に終わった。

3月4日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のアルメリア賞（阪神芝1800m 外回り小雨/良）に出走。13頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が上がってしまい10着に終わった。

7月29日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から28kg戻して迎えた5戦目は、3歳以上500万下の石狩特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（3戦1勝）。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に終わった。

8月19日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下の定山渓特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

4歳（2013年）

1月12日、約5か月の休養明けで迎えた7戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって15着に敗れた。

2月2日、中2週で迎えた8戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のルミナススカイに1馬身半の差をつけて優勝

3月3日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（4戦1勝）。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、5着に終わった。

7月28日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったエアウィーバーにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

8月10日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のサナシオンを3/4馬身振り切って圧倒的人気に応えた。

9月1日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の釧路湿原特別（函館ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦1勝）。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

12月8日、約3か月半の休み明けで迎えた13戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（5戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5歳（2014年）

1月11日、中4週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の天ケ瀬特別（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（6戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

2月9日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（7戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアメリに1馬身3/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3月16日、中4週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の播磨ステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（8戦2勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く11着に敗れた。

6月28日、約3か月半の休み明けで迎えた17戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の夏至ステークス（東京ダート1600m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では目立つような脚を使えず13着に終わった。

7月19日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上1600万下の安達太良ステークス（福島ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず13着に終わった。

12月27日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の妙見山ステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には届かず最後はカーティスバローズと並んで9着同着となった。

6歳（2015年）

1月18日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上1600万下の雅ステークス（京都ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

1月31日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の北山ステークス（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着を確保した。

5月10日、約3か月半の休み明けで迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の桃山ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（2戦0勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のセイスコーピオンに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

6月13日、中4週で迎えた23戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアハルテケステークス（東京ダート1600m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

10月25日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は池添謙一騎手（9戦2勝）。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、5着を確保した。

12月20日、中7週で迎えた25戦目は、ベテルギウスステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（10戦2勝）。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が悪くなり9着に終わった。

7歳（2016年）

3月12日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた26戦目は、仁川ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（3戦1勝）。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

5月8日、中7週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた27戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

8歳（2017年）

5月7日、約12か月の休み明けで迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は池添謙一騎手（11戦2勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら13番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい13着に終わった。

6月24日、中6週で迎えた29戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、大沼ステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。

7月2日、連闘で迎えた30戦目は、巴賞（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。8頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

7月16日、中1週で迎えた31戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に終わった。

8月20日、中4週で迎えた32戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡康太騎手（3戦0勝）。13頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したサクラアンプルールにクビ差届かず2着となった。