サクラアンプルール（2011年生、母サクラメガ）

サクラアンプルール（2011年3月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋皇帝（仏）」。毛色は栗毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時10歳）と交配したサクラメガが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は谷岡スタット。2017年の札幌記念(G2)に勝利した他、2017年の中山記念(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

尾関知人厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2014年）

2月1日、デビュー戦は宮崎北斗騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず8着に敗れた。

3月16日、中5週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で宮崎北斗騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後はガス欠状態になり14着に終わった。

5月28日、中9週で迎えた3戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、日高山脈ペテガリ岳賞（門別ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のミヤジレイナに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

6月18日、中2週で迎えた4戦目は、サラブレッドロード新冠賞（門別ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐冬樹騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のスクートオフをクビ差振り切って断トツの支持に応えた。

4歳（2015年）

1月4日、約6か月半の休み明けで迎えた5戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず11着に終わった。

6月28日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた6戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 雨/不良）に出走。13頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

8月8日、中5週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず5着に敗れた。

9月5日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（札幌芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入った。

10月25日、中6週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下の浦佐特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で勝浦正樹騎手（3戦0勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、勝ったリーサルウェポンにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

12月26日、中8週で迎えた10戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では出色の末脚を発揮したが、3着に終わった。

5歳（2016年）

1月16日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のシングンジョーカーに1馬身1/4の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

4月17日、約3か月の休養明けで迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の鹿野山特別（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るトミケンスラーヴァを3/4馬身差し切って4勝目をマークした。

7月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の阿武隈ステークス（福島芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい9着に敗れた。

11月5日、約4か月の休み明けで迎えた14戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、4着に終わった。

12月11日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の美浦ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のカレンリスベットをクビ差振り切って制した。

6歳（2017年）

1月28日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したスズカデヴィアスにクビ差届かず2着に惜敗した。

2月26日、中3週で迎えた17戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したネオリアリズムに3/4馬身届かず2着となった。

4月2日、中4週で迎えた18戦目は、G1の大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（4戦1勝）。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はタレてしまい13着に終わった。

7月16日、約3か月半の休み明けで迎えた19戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/重）に出走。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。

8月20日、中4週で迎えた20戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のナリタハリケーンをクビ差振り切って重賞ウィナーの称号を手中に収めた。

10月29日、中9週で迎えた21戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。18頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

12月24日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた22戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後はタレてしまい16着に終わった。

7歳（2018年）

2月25日、中8週で迎えた23戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（4戦1勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今一つ伸び切れず4着に敗れた。

3月24日、中3週で迎えた24戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では稲妻の如き末脚を繰り出し、3着に入った。

7月15日、約4か月の休養明けで迎えた25戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、抜け出したエアアンセムを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

8月19日、中4週で迎えた26戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、G2の札幌記念（札幌芝2000m 曇/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

10月28日、中9週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた27戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（3戦0勝）。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

12月23日、中7週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた28戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（4戦0勝）。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には割り込めず7着に終わった。

8歳（2019年）

1月20日、中3週で迎えた29戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（5戦1勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く5着に敗れた。

3月23日、中8週で迎えた30戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 曇/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（5戦1勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮し、3着に入った。

6月2日、中9週で迎えた31戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（6戦1勝）。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり11着に終わった。

8月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた32戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（7戦1勝）。14頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に終わった。

2019年9月11日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。