アップトゥデイト（2010年生、母リニアミューズ）

アップトゥデイト（2010年2月18日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「最新の、現代的な」。2015年にJRA賞最優秀障害馬を受賞した。毛色は芦毛。種牡馬のクロフネ（当時12歳）と交配したリニアミューズが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）ノースヒルズ。2015年の中山グランドジャンプ(JG1)に勝利した他、2015年の中山大障害(JG1)を制するなど、G1級競走2勝を含む重賞6勝を挙げた。

経歴

デビュー前

佐々木晶三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

7月7日、デビュー戦は佐藤哲三騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京ダート1400m 晴/不良）に出走。馬体重は498kg。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のクリソライトを半馬身振り切って初白星を挙げた。

7月22日、中1週で迎えた2戦目は、2歳オープンの中京2歳ステークス（中京芝1400m 晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦1勝）。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

9月29日、中9週で迎えた3戦目は、2歳500万下のヤマボウシ賞（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のマルヴァーンヒルズをアタマ差振り切って勝利をモノにする

11月29日、中8週で迎えた4戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、2歳Jpn2の兵庫ジュニアグランプリ（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、勝ったケイアイレオーネに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

12月19日、中2週で迎えた5戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、2歳Jpn1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

3歳（2013年）

2月17日、中8週で迎えた6戦目は、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり10着に敗れた。

3月31日、中5週で迎えた7戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの伏竜ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。15頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に終わった。

7月20日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、水口優也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の桶狭間ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露し、5着に入り込んだ。

8月24日、中4週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の釜山ステークス（小倉ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で水口優也騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に敗れた。

9月21日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で水口優也騎手（2戦0勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

10月6日、中1週で迎えた11戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の平城京ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

4歳（2014年）

2月16日、約4か月半の休み明けで迎えた12戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の門司ステークス（小倉ダート1700m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に終わった。

3月16日、中3週で迎えた13戦目は、尾島徹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の播磨ステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では見所を作れず14着に終わった。

7月6日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の濃尾特別（中京ダート1800m 曇/稍重）に出走。15頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に終わった。

8月9日、中4週で迎えた15戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の九州スポーツ杯（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に終わった。

9月6日、中3週で迎えた16戦目は、林満明騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 曇/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、勝ったアマクサハイヤから2馬身半差の2着に敗北した。

10月5日、中3週で迎えた17戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で林満明騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のアドマイヤパーシアに約16馬身の大差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

11月30日、中7週で迎えた18戦目は、障害3歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で林満明騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、2着のサンライズロイヤルに1馬身1/4の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

5歳（2015年）

1月10日、中5週で迎えた19戦目は、中山新春ジャンプステークス（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で林満明騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。最後は、勝ったウォンテッドからクビ差の2着に甘んじた。

3月14日、中8週で迎えた20戦目は、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で林満明騎手（4戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。4着に終わった。

4月18日、中4週で迎えた21戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で林満明騎手（5戦2勝）。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。最後は、2着のソンブレロに約11馬身の大差をつけてG1ホースの称号をつかんだ。

8月1日、約3か月半の休み明けで迎えた22戦目は、J・G3の小倉サマージャンプ（小倉障害芝3390m 晴/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は7戦連続で林満明騎手（6戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のビコーピリラニに1馬身1/4の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

12月26日、約5か月の休み明けで迎えた23戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は8戦連続で林満明騎手（7戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。最後は、2着のエイコーンパスに半馬身の差をつけて2つ目のG1タイトルを掴み取った。

6歳（2016年）

3月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた24戦目は、白浜雄造騎手を鞍上に迎えて、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 晴/良）に62kgの斤量を背負って出走。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったサナシオンから5馬身差の2着に敗北した。

8月27日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、J・G3の新潟ジャンプステークス（新潟障害芝3250m 外→内晴/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は林満明騎手（8戦5勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。8着に敗れた。

9月17日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた26戦目は、J・G3の阪神ジャンプステークス（阪神障害芝3140m 曇/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で林満明騎手（9戦5勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。最後は、勝ったニホンピロバロンから半馬身差の2着に敗北した。

12月23日、約3か月の休養明けで迎えた27戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 曇/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で林満明騎手（10戦5勝）。11頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。最後は、勝ったオジュウチョウサンから9馬身差の2着に敗北した。

7歳（2017年）

3月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた28戦目は、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 晴/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で林満明騎手（11戦5勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったオジュウチョウサンから2馬身半差の2着に敗北した。

4月15日、中4週で迎えた29戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り曇/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で林満明騎手（12戦5勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。3着に終わった。

7月29日、約3か月半の休養明けで迎えた30戦目は、J・G3の小倉サマージャンプ（小倉障害芝3390m 晴/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で林満明騎手（13戦5勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったソロルからハナ差の2着に甘んじた。

9月16日、中6週で迎えた31戦目は、J・G3の阪神ジャンプステークス（阪神障害芝3140m 雨/稍重）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は7戦連続で林満明騎手（14戦5勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のルペールノエルに6馬身の差をつけて4つ目の重賞タイトルを手に入れた。

12月23日、約3か月半の休み明けで迎えた32戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は8戦連続で林満明騎手（15戦6勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったオジュウチョウサンから半馬身差の2着に敗北した。

8歳（2018年）

3月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた33戦目は、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 晴/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は9戦連続で林満明騎手（16戦6勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のグッドスカイに8馬身の差をつけて5つ目の重賞タイトルを獲得した。

4月14日、中4週で迎えた34戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り曇/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は10戦連続で林満明騎手（17戦7勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、勝ったオジュウチョウサンから約16馬身差の2着に敗北した。

7月28日、約3か月半の休み明けで迎えた35戦目は、J・G3の小倉サマージャンプ（小倉障害芝3390m 晴/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は白浜雄造騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったヨカグラから2馬身半差の2着に敗北した。

9月15日、中6週で迎えた36戦目は、J・G3の阪神ジャンプステークス（阪神障害芝3140m 曇/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で白浜雄造騎手（2戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のラヴアンドポップに半馬身の差をつけて連覇達成

12月22日、約3か月半の休養明けで迎えた37戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 小雨/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で白浜雄造騎手（3戦1勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。競走中止となった。