エイコーンパス（2009年生、母エイコーンリング）

エイコーンパス（2009年3月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「どんぐりの小道」。毛色は栗毛。種牡馬のタイムパラドックス（当時11歳）と交配したエイコーンリングが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地25戦4勝2着4回、中央障害4戦2勝2着2回。2015年の中山大障害(JG1)で2着に入った他、2016年の牛若丸ジャンプステークス(障害4歳以上オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松田博資厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2012年）

2月18日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1800m 雪/稍重）に出走。馬体重は476kg。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、サカジロオーに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

3月10日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のサントスシチーに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

4月7日、中3週で迎えた3戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は失速してしまい12着に敗れた。

7月15日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったキングヒーローに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

8月4日、中2週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下の指宿特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に敗れた。

9月1日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

10月1日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然と端をきり、息の入らないペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

10月14日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1900m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のキクノエクレールをアタマ差振り切って2勝目を手中に収めた。

4歳（2013年）

3月24日、約5か月半の休み明けで迎えた9戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の瀬戸特別（中京ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

4月20日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

5月25日、中4週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

8月31日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

9月21日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線に入ると、前で粘るクレスコモアを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

10月12日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の愛宕特別（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で川田将雅騎手（5戦1勝）。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

5歳（2014年）

3月15日、約5か月の休養明けで迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の伊勢特別（中京ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で川田将雅騎手（6戦1勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

4月5日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で川田将雅騎手（7戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

5月3日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で川田将雅騎手（8戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、勝ったタガノビリーヴィンに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5月24日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた18戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の是政特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では弾けるような伸びを見せたが、勝ったサンライズスマートにねじ伏せられてクビ差の2着に惜敗した。

6月21日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の鷹取特別（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（9戦1勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

10月5日、約3か月半の休養明けで迎えた20戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に敗れた。

10月25日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（10戦1勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るタガノビリーヴィンを上がり2位の末脚でハナ差だけ差し切って勝利を手に入れた。

6歳（2015年）

6月21日、約8か月の休み明けで迎えた22戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の灘ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に終わった。

7月4日、中1週で迎えた23戦目は、3歳以上1600万下の白川郷ステークス（中京ダート1800m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に終わった。

7月18日、中1週で迎えた24戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の安達太良ステークス（福島ダート1700m 雨/稍重）に出走。15頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後は脚勢が衰えて15着に終わった。

8月1日、中1週で迎えた25戦目は、3歳以上1600万下のKBC杯（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（2戦0勝）。14頭立ての13番人気で大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚にキレが無く14着に終わった。

11月21日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた26戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。最後は、2着のグランプリブルーに3馬身の差をつけて5勝目を手に入れた。

12月26日、中4週で迎えた27戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で高田潤騎手（1戦1勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。最後は、勝ったアップトゥデイトから半馬身差の2着となった。

7歳（2016年）

1月30日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、牛若丸ジャンプステークス（京都障害芝→ダート3170m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で高田潤騎手（2戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のダンツメガヒットに約14馬身の大差をつけて断トツ人気に応えた。

2月13日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた29戦目は、春麗ジャンプステークス（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で高田潤騎手（3戦2勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。最後は、勝ったオースミムーンから1馬身3/4差の2着に敗北した。