オースミムーン（2009年生、母レディクライマー）

オースミムーン（2009年4月19日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋月」。毛色は鹿毛。種牡馬のアドマイヤムーン（当時6歳）と交配したレディクライマーが14歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は山際辰夫。戦績は、中央平地11戦0勝、中央障害25戦8勝2着4回。2013年の東京ハイジャンプ(JG2)に勝利した他、2014年の阪神スプリングジャンプ(JG2)で2着に入るなど、重賞6勝を挙げた。

経歴

デビュー前

当歳のとき、山際辰夫から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、オースミによって1,050万円で落札された。

小野幸治厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2012年）

1月15日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は454kg。18頭立ての8番人気で17番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が上がってしまい15着に敗れた。

2月5日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい14着に終わった。

3月3日、中3週で迎えた3戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

3月25日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では全く伸びず15着に終わった。

4月22日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、3歳未勝利（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で村田一誠騎手（2戦0勝）。15頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず11着に終わった。

5月13日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた6戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝2400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい8着に終わった。

6月16日、中4週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（3戦0勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に終わった。

6月30日、中1週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（4戦0勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は垂れてしまい13着に敗れた。

7月15日、中1週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で村田一誠騎手（5戦0勝）。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に終わった。

8月11日、中3週で迎えた10戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に終わった。

9月9日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に終わった。

11月24日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から18kg増やして迎えた12戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。最後は、勝ったアグネスミヌエットから2馬身差の2着となった。

12月16日、中2週で迎えた13戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で中村将之騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のテイエムオウショウに5馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

4歳（2013年）

2月9日、中7週で迎えた14戦目は、障害4歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で中村将之騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったエアペイシェンスから3/4馬身差の2着に敗北した。

7月7日、約5か月の休み明けで迎えた15戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（中京障害芝3300m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。最後は、勝ったハードダダンダンから4馬身差の2着に敗北した。

7月27日、中2週で迎えた16戦目は、J・G3の小倉サマージャンプ（小倉障害芝3390m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で高田潤騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のトウショウデザイアに3馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

9月14日、中6週で迎えた17戦目は、J・G3の阪神ジャンプステークス（阪神障害芝3140m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高田潤騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のテイエムハリアーに2馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

10月12日、中3週で迎えた18戦目は、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3110m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で高田潤騎手（3戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のバアゼルリバーに1馬身3/4の差をつけて3連勝で3つ目の重賞タイトルを奪取した。

5歳（2014年）

3月15日、約5か月の休み明けで迎えた19戦目は、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で高田潤騎手（4戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったケイアイドウソジンから3馬身半差の2着に敗北した。

4月19日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた20戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は中村将之騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。6着に敗れた。

6月28日、中9週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた21戦目は、J・G3の東京ジャンプステークス（東京障害芝3110m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で中村将之騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。7着に敗れた。

8月2日、中4週で迎えた22戦目は、J・G3の小倉サマージャンプ（小倉障害芝3390m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で中村将之騎手（5戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。4着に終わった。

9月20日、中6週で迎えた23戦目は、J・G3の阪神ジャンプステークス（阪神障害芝3140m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で中村将之騎手（6戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。3着に終わった。

10月13日、中2週で迎えた24戦目は、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3110m 小雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で中村将之騎手（7戦1勝）。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。3着に入った。

11月8日、中3週で迎えた25戦目は、J・G3の京都ジャンプステークス（京都障害芝3170m 内→外晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で中村将之騎手（8戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。最後は、2着のメイショウブシドウに9馬身の差をつけて4つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

12月20日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 小雨/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は7戦連続で中村将之騎手（9戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。5着に敗れた。

6歳（2015年）

6月27日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた27戦目は、J・G3の東京ジャンプステークス（東京障害芝3110m 曇/稍重）に出走。鞍上は高田潤騎手（5戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のタナトスに5馬身の差をつけて5つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

8月1日、中4週で迎えた28戦目は、J・G3の小倉サマージャンプ（小倉障害芝3390m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高田潤騎手（6戦4勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。4着に敗れた。

9月19日、中6週で迎えた29戦目は、J・G3の阪神ジャンプステークス（阪神障害芝3140m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高田潤騎手（7戦4勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。最後は、2着のマキオボーラーに1馬身1/4の差をつけて同レース2勝目を挙げた。

10月18日、中3週で迎えた30戦目は、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3110m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で高田潤騎手（8戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。3着に終わった。

7歳（2016年）

2月13日、約4か月の休養明けで迎えた31戦目は、植野貴也騎手を鞍上に迎えて、春麗ジャンプステークス（東京障害芝→ダート3100m 晴）に62kgの斤量を背負って出走。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のエイコーンパスに1馬身3/4の差をつけて8勝目を挙げた。

3月12日、中3週で迎えた32戦目は、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 晴/良）に出走。鞍上は高田潤騎手（9戦5勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。4着に終わった。

8歳（2017年）

2月11日、約11か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた33戦目は、春麗ジャンプステークス（東京障害芝→ダート3100m 晴）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で高田潤騎手（10戦5勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。5着に終わった。

3月11日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた34戦目は、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高田潤騎手（11戦5勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。7着に敗れた。

6月24日、約3か月半の休み明けで迎えた35戦目は、J・G3の東京ジャンプステークス（東京障害芝3110m 晴/良）に出走。鞍上は中村将之騎手（10戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。5着に敗れた。

7月29日、中4週で迎えた36戦目は、J・G3の小倉サマージャンプ（小倉障害芝3390m 晴/良）に出走。鞍上は高田潤騎手（12戦5勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。5着に終わった。