テイエムハリアー（2006年生、母フェリアード）

テイエムハリアー（2006年4月30日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋戦闘機名より」。毛色は芦毛。種牡馬のニューイングランド（当時9歳）と交配したフェリアードが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）タニグチ牧場。戦績は、中央平地15戦1勝、中央障害21戦9勝2着4回。2013年の京都ハイジャンプ(JG2)に勝利した他、2011年の京都ジャンプステークス(JG3)を制するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

五十嵐忠男厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2009年）

1月4日、デビュー戦は熊沢重文騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。馬体重は444kg。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に終わった。

1月24日、中2週で迎えた2戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚を伸ばせず13着に敗れた。

2月22日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出したが、5着に終わった。

3月8日、中1週で迎えた4戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

3月28日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神芝2200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

4月11日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で国分恭介騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入った。

5月2日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で国分恭介騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

5月17日、中1週で迎えた8戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り小雨/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

6月20日、中4週で迎えた9戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

6月28日、連闘で迎えた10戦目は、3歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のホッコービックワンに1馬身3/4の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

7月19日、中2週で迎えた11戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の宗谷特別（札幌芝1800m 雨/重）に出走。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後はガス欠状態になり10着に終わった。

8月16日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下の留萌特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では決め手に欠いて11着に終わった。

11月14日、約3か月の休み明けで迎えた13戦目は、3歳以上500万下（京都芝2000m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は国分恭介騎手（4戦0勝）。17頭立ての17番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

12月5日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（5戦0勝）。18頭立ての7番人気で大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って11着に敗れた。

4歳（2010年）

1月17日、中5週で迎えた15戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2930m 晴）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。最後は、2着のシースピアーに5馬身の差をつけて2勝目を手にした。

2月13日、中3週で迎えた16戦目は、淀ジャンプステークス（京都障害芝→ダート3790m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のショウリュウケンをクビ差制して3勝目を収める

3月13日、中3週で迎えた17戦目は、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。7着に敗れた。

5月15日、中8週で迎えた18戦目は、林満明騎手を鞍上に迎えて、J・G2の京都ハイジャンプ（京都障害芝3930m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。3着に終わった。

10月9日、約5か月の休み明けで迎えた19戦目は、白浜雄造騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 雨）に出走。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のグロッケンラインに約14馬身の大差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

11月13日、中4週で迎えた20戦目は、J・G3の京都ジャンプステークス（京都障害芝3170m 内→外曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で白浜雄造騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったランヘランバから5馬身差の2着に敗北した。

5歳（2011年）

1月15日、中8週で迎えた21戦目は、牛若丸ジャンプステークス（京都障害芝→ダート3170m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で白浜雄造騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、2着のランヘランバに2馬身半の差をつけて5勝目を手にした。

3月21日、中8週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた22戦目は、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で白浜雄造騎手（3戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。競走中止となった。

10月15日、約7か月の休み明けで迎えた23戦目は、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3300m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で白浜雄造騎手（4戦2勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。6着に敗れた。

11月12日、中3週で迎えた24戦目は、J・G3の京都ジャンプステークス（京都障害芝3170m 内→外晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で白浜雄造騎手（5戦2勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。最後は、2着のエルジャンクションに3/4馬身の差をつけて待望の重賞初制覇を果たした。

6歳（2012年）

1月14日、中8週で迎えた25戦目は、牛若丸ジャンプステークス（京都障害芝→ダート3170m 曇）に出走。鞍上は7戦連続で白浜雄造騎手（6戦3勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のカネスラファールに2馬身半の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

2月4日、中2週で迎えた26戦目は、春麗ジャンプステークス（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は8戦連続で白浜雄造騎手（7戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。13着に敗れた。

4月15日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた27戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート2400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はガス欠状態になり14着に敗れた。

5月12日、中3週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた28戦目は、J・G2の京都ハイジャンプ（京都障害芝3930m 晴/良）に出走。鞍上は白浜雄造騎手（8戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったエムエスワールドから半馬身差の2着に敗北した。

7月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた29戦目は、J・G3の小倉サマージャンプ（小倉障害芝3390m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で白浜雄造騎手（9戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったエムエスワールドから3馬身差の2着に敗北した。

9月15日、中6週で迎えた30戦目は、J・G3の阪神ジャンプステークス（阪神障害芝3140m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（4戦2勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。最後は、2着のナリタシャトルに1馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

11月10日、中7週で迎えた31戦目は、J・G3の京都ジャンプステークス（京都障害芝3170m 内→外晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（5戦3勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。競走中止となった。

7歳（2013年）

1月19日、中9週で迎えた32戦目は、牛若丸ジャンプステークス（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。鞍上は白浜雄造騎手（10戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のコスモソユーズに1馬身3/4の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

3月9日、中6週で迎えた33戦目は、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で白浜雄造騎手（11戦5勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。競走中止となった。

5月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた34戦目は、J・G2の京都ハイジャンプ（京都障害芝3930m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（6戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のハイローラーに3馬身の差をつけて重賞3勝目を挙げた。

9月14日、約3か月半の休み明けで迎えた35戦目は、J・G3の阪神ジャンプステークス（阪神障害芝3140m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（7戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、勝ったオースミムーンから2馬身差の2着に敗北した。

8歳（2014年）

3月15日、約6か月の休養明けで迎えた36戦目は、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（8戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。8着に敗れた。