タニノマイヒメ（1989年生、母タニノワルツ）

タニノマイヒメ（1989年4月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のダイナミツクリーダー（当時8歳）と交配したタニノワルツが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はカントリー牧場。戦績は、中央平地17戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は1993年の室蘭特別(900万下)。

経歴

デビュー前

安田伊佐夫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1992年）

3月1日、デビュー戦は安田康彦騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（阪神ダート1400m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は438kg。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は失速してしまい7着に敗れた。

3月15日、中1週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳新馬（阪神ダート1200m 雨/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。端に立ち、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして、最後は2着のリュウトパーズをハナ差振り切って初白星を挙げた。

3月29日、中1週で迎えた3戦目は、4歳500万下（阪神ダート1200m 小雨/不良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は安田康彦騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、フローリスエリートにクビ差交わされて2着となった。

4月12日、中1週で迎えた4戦目は、4歳500万下（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で安田康彦騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、抜け出したタレントダンサーにクビ差届かず2着となった。

5月9日、中3週で迎えた5戦目は、4歳500万下（京都ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で安田康彦騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

5月24日、中1週で迎えた6戦目は、4歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安田康彦騎手（4戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6月14日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で安田康彦騎手（5戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6月27日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で安田康彦騎手（6戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月19日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で安田康彦騎手（7戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、勝ったトウカイスマイルに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月1日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で安田康彦騎手（8戦0勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトウカイスマイルに5馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

4歳（1993年）

6月13日、約10か月半の休養明けで迎えた11戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 雨/良）に出走。鞍上は9戦連続で安田康彦騎手（9戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のアルファルドに5馬身の差をつけて休養明け初戦を物にした。

7月10日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上900万下の室蘭特別（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で安田康彦騎手（10戦2勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るホクザンアンドレを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて4勝目を手に入れた。

7月18日、連闘で迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンの札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は11戦連続で安田康彦騎手（11戦3勝）。6頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく5着に終わった。

5歳（1994年）

7月9日、約12か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、ジュライステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。12頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい11着に終わった。

7月31日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた15戦目は、やまなみステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で橋本美純騎手（1戦0勝）。18頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は勢いを失って17着に終わった。

11月13日、約3か月半の休み明けで迎えた16戦目は、ハンデ戦の高雄ステークス（京都芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は安田康彦騎手（12戦3勝）。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り16着に終わった。

12月11日、中3週で迎えた17戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、元町ステークス（阪神ダート1400m 雨/不良）に出走。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。先手を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず15着に終わった。