トウシンビクトリー（1984年生、母ヤシマシヨウレイ）

トウシンビクトリー（1984年5月23日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のニチドウタロー（当時8歳）と交配したヤシマシヨウレイが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は様似渡辺牧場。戦績は、中央平地16戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は1987年のたちばな賞(400万下)。

経歴

デビュー前

坂口正大厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1986年）

10月5日、デビュー戦は増井裕騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は490kg。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

10月19日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で増井裕騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず4着に敗れた。

10月26日、連闘で迎えた3戦目は、3歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で増井裕騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

11月9日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で増井裕騎手（3戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり7着に敗れた。

12月14日、中4週で迎えた5戦目は、丸山勝秀騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 雨/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

3歳（1987年）

1月10日、中3週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（京都ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は増井裕騎手（4戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のハイニシキオーを半馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

1月25日、中1週で迎えた7戦目は、4歳400万下の呉竹賞（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で増井裕騎手（5戦1勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に終わった。

2月14日、中2週で迎えた8戦目は、4歳400万下の梅花賞（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は丸山勝秀騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず4着に終わった。

3月1日、中1週で迎えた9戦目は、4歳400万下のヒヤシンス賞（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は増井裕騎手（6戦1勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

3月28日、中3週で迎えた10戦目は、4歳400万下のフリージア賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で増井裕騎手（7戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、勝ったローズイバロンに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4月26日、中3週で迎えた11戦目は、4歳400万下（京都芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で増井裕騎手（8戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のハヤブサオーカンをクビ差振り切って制した。

5月10日、中1週で迎えた12戦目は、4歳400万下のたちばな賞（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で増井裕騎手（9戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るリワードランキングを途轍もない末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて3勝目をマークした。

5月31日、中2週で迎えた13戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で増井裕騎手（10戦3勝）。24頭立ての18番人気で15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では脚が残っておらず15着に終わった。

4歳（1988年）

4月24日、約11か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた14戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、栗東ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

5月28日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下の摩耶ステークス（阪神芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は増井裕騎手（11戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6月11日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下の灘ステークス（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で増井裕騎手（12戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はタレてしまい6着に敗れた。