グラーフ（2005年生、母チェンジザワールド）

グラーフ（2005年4月8日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「ドイツの飛行船名（グラーフ・ツェッペリン）より」。毛色は鹿毛。種牡馬のメジロブライト（当時11歳）と交配したチェンジザワールドが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）細川牧場。戦績は、中央平地16戦2勝2着2回。2008年の忘れな草賞(オープン牝)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、細川牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、坂田行夫によって262.5万円で落札された。

田所秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

9月1日、デビュー戦は北村浩平騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天授の負けん性を発揮してゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

9月17日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村浩平騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のレインボーペガサスに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月29日、中1週で迎えた3戦目は、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で北村浩平騎手（2戦1勝）。14頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、5着に入り込んだ。

11月11日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、2歳500万下の黄菊賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村浩平騎手（3戦1勝）。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいいところがなく8着に終わった。

12月2日、中2週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた5戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で北村浩平騎手（4戦1勝）。18頭立ての18番人気で12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

3歳（2008年）

1月6日、中4週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた6戦目は、3歳500万下の福寿草特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で北村浩平騎手（5戦1勝）。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って11着に敗れた。

1月20日、中1週で迎えた7戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のあすなろ賞（小倉芝2000m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

3月9日、中6週で迎えた8戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のアルメリア賞（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始12番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには絡めず8着に敗れた。

3月29日、中2週で迎えた9戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のフリージア賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月13日、中1週で迎えた10戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では圧巻の末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

4月27日、中1週で迎えた11戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で大外18番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では脚が残っておらず14着に終わった。

7月19日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（函館芝1800m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、伸びてきたボーテセレスト決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

7月26日、連闘で迎えた13戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

9月7日、中5週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1800m 曇/良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は丸田恭介騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のアドマイヤサンサンに2馬身半の差をつけて勝利をモノにする

9月21日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のおおぞら特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、抜け出したマイネヴェロナにクビ差届かず2着に惜敗した。

10月19日、中3週で迎えた16戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の堀川特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では伸びあぐねて15着に敗れた。