スパンキーラビット（2007年生、母スズヨシャンハイ）

スパンキーラビット（2007年3月15日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアジュディケーティング（当時20歳）と交配したスズヨシャンハイが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は中村雅明。戦績は、地方20戦3勝2着5回。2010年のユングフラウ賞(牝S3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

佐々木仁厩舎（川崎）へ入厩。

2歳（2009年）

9月7日、デビュー戦は山崎誠士騎手を鞍上に据えて、2歳（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを取り切り、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミスアヤに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月6日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、2歳戦のイーバンク銀行賞 Vol.2（川崎ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミヤビオウジャに5馬身の差をつけて2勝目を奪取した。

11月11日、中4週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳S3のローレル賞（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で山崎誠士騎手（2戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が鈍り13着に敗れた。

12月31日、中6週で馬体重を前走から21kg減らして迎えた4戦目は、牝馬限定2歳S1の東京2歳優駿（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山崎誠士騎手（3戦2勝）。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って9着に敗れた。

3歳（2010年）

1月21日、中2週で馬体重を前走から11kg戻して迎えた5戦目は、牝馬限定3歳オープンの’10桃花賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で山崎誠士騎手（4戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

2月10日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた6戦目は、牝馬限定3歳S3のユングフラウ賞（浦和ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で山崎誠士騎手（5戦2勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では非凡な末脚を発揮し、3着に入った。

7月29日、約5か月半の休み明けで迎えた7戦目は、一般C1四五（大井ダート1500m 内回り雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で山崎誠士騎手（6戦2勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、デンコウドウテツに交わされて6馬身差の2着となった。

8月24日、中3週で迎えた8戦目は、綺羅星特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で山崎誠士騎手（7戦2勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

9月9日、中1週で迎えた9戦目は、いわし雲特別（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は9戦連続で山崎誠士騎手（8戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、勝ったセンゲンコスモに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

4歳（2011年）

3月3日、約6か月の休み明けで迎えた10戦目は、牝馬限定戦のひなまつり特別（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で山崎誠士騎手（9戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

4月13日、中5週で迎えた11戦目は、春風特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で山崎誠士騎手（10戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

4月28日、中1週で迎えた12戦目は、惜春特別（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で山崎誠士騎手（11戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

5月20日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた13戦目は、小田原城花菖蒲特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で山崎誠士騎手（12戦2勝）。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に敗れた。

6月3日、中1週で迎えた14戦目は、夏椿特別（浦和ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は14戦連続で山崎誠士騎手（13戦2勝）。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったツクバチャームに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

6月16日、中1週で迎えた15戦目は、白百合特別（川崎ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は15戦連続で山崎誠士騎手（14戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

7月6日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、牝馬限定戦の織姫賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で山崎誠士騎手（15戦2勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したドルフィンを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

7月27日、中2週で迎えた17戦目は、佐藤博紀騎手を鞍上に迎えて、一般B3二（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のベルモントゴラッソに3馬身の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

5歳（2012年）

5月3日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から11kg減らして迎えた18戦目は、端午特別（船橋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤博紀騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

5月18日、中1週で馬体重を前走から13kg戻して迎えた19戦目は、鴨宮特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤博紀騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、ガイエスブルクに半馬身交わされて2着となった。

6月12日、中3週で迎えた20戦目は、ジューンスター賞（川崎ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤博紀騎手（3戦1勝）。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。競走中止となった。