バジオウ（2018年生、母フローレスダンサー）

バジオウ（2018年4月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「馬事王」。毛色は鹿毛。種牡馬のルーラーシップ（当時11歳）と交配したフローレスダンサーが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2023年の小倉大賞典(ハンデG3)で3着に入った他、2021年のプリンシパルステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、鈴木剛史によって6,264万円で落札された。

田中博康厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

8月23日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は456kg。18頭立ての2番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したルドヴィクスに3/4馬身届かず2着に敗北した。

9月21日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立ち、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

11月28日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のシテフローラルに3馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

3歳（2021年）

1月31日、中8週で迎えた4戦目は、3歳1勝クラスのセントポーリア賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では卓抜な伸びを見せたが、勝ったグレートマジシャンにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

3月28日、中7週で迎えた5戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスの大寒桜賞（中京芝2200m 雨/重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

5月8日、中5週で迎えた6戦目は、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（4戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快な末脚を爆発させて、最後は2着のディオスバリエンテに1馬身半の差をつけて勝利をモノにする

5月30日、中2週で迎えた7戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。17頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。

10月24日、約5か月の休み明けで迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの甲斐路ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（5戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4歳（2022年）

4月30日、約6か月半の休み明けで迎えた9戦目は、4歳以上3勝クラスの府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（6戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではひたひたと前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のサトノセシルをハナ差振り切って久しぶりの実戦を制した。

5月29日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（7戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい10着に敗れた。

10月16日、約4か月半の休み明けで迎えた11戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、オクトーバーステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

12月10日、中7週で迎えた12戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい9着に敗れた。

5歳（2023年）

2月5日、中7週で迎えた13戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、関門橋ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

2月19日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

4月16日、中7週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で菱田裕二騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。

5月13日、中3週で迎えた16戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り雨/良）に出走。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。敢然と端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

11月18日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を奪う形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい7着に敗れた。

12月17日、中3週で迎えた18戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい11着に敗れた。

6歳（2024年）

4月28日、約4か月半の休み明けで迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい13着に終わった。

2024年5月4日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。