キッスアンドライド（2003年生、母ファインドレス）

キッスアンドライド（2003年4月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「自家用車で駅まで送迎すること」。毛色は青毛。種牡馬のフジキセキ（当時11歳）と交配したファインドレスが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は栃木県、生産者は恵比寿興業（株）那須野牧場。戦績は、中央平地15戦4勝2着1回、地方1戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は2008年の鈴鹿特別(1000万下牝)。

経歴

デビュー前

グリーンファーム愛馬会にて総額1,260万円（6.3万×200口）で一口馬主が募集された。

加用正厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2006年）

7月2日、デビュー戦は角田晃一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。馬体重は492kg。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のディンティーベスに1馬身3/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

7月23日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

4歳（2007年）

2月10日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた3戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に敗れた。

3月21日、中5週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた4戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、はりまや盃（高知ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したゴールデンラダーを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

5月6日、中6週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下（京都芝1400m 外回り雨/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は角田晃一騎手（1戦1勝）。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のテイエムオーディンに2馬身の差をつけて2勝目を手中に収めた。

10月6日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（2戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

10月20日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったベビーフェイスにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

11月3日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（4戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

12月9日、中4週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で角田晃一騎手（5戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

5歳（2008年）

1月12日、中4週で迎えた10戦目は、船曳文士騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1400m 小雨/重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のテイエムヒスイに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

2月3日、中2週で迎えた11戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の紫川特別（小倉芝1200m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見所を作れず11着に敗れた。

3月22日、中6週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の鈴鹿特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は船曳文士騎手（1戦1勝）。18頭立ての8番人気で大外18番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアイアムエンジェルを半馬身差し切って勝利を手中に収めた。

4月12日、中2週で迎えた13戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

5月3日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は船曳文士騎手（2戦2勝）。18頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後はバテてしまい14着に終わった。

6月21日、中6週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のストークステークス（阪神芝1400m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は石橋守騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

9月6日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた16戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の佐世保ステークス（小倉芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。