テイエムヒスイ（2003年生、母ベイダー）

テイエムヒスイ（2003年1月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋翡翠」。毛色は鹿毛。種牡馬のテイエムオペラオー（当時7歳）と交配したベイダーが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）辻牧場。戦績は、中央平地25戦2勝2着5回。主な勝ち鞍は2006年の若菜賞(500万下牝)。

経歴

デビュー前

福島勝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

7月30日、デビュー戦は秋山真一郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は450kg。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったラッシュライフに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

8月13日、中1週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、非常に速いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るシゲルダイノウカイをクビ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

9月10日、中3週で迎えた3戦目は、2歳オープンのコスモス賞（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦1勝）。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。端に立つ形となり、後続との差を2馬身以上保って、スローペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい10着に終わった。

10月23日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、2歳500万下のかえで賞（京都芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で秋山真一郎騎手（3戦1勝）。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいいところがなく8着に終わった。

11月5日、中1週で迎えた5戦目は、2歳500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で秋山真一郎騎手（4戦1勝）。12頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず5着に終わった。

12月18日、中5週で迎えた6戦目は、2歳500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は6戦連続で秋山真一郎騎手（5戦1勝）。13頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

3歳（2006年）

1月22日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳500万下の若菜賞（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で秋山真一郎騎手（6戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のハーベストシーズンに2馬身半の差をつけて2勝目を手にした。

3月12日、中6週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は8戦連続で秋山真一郎騎手（7戦2勝）。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい15着に終わった。

12月24日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から40kg戻して迎えた9戦目は、菊地昇吾騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（阪神芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい16着に終わった。

4歳（2007年）

3月10日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から24kg絞って迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊地昇吾騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、3着に入り込んだ。

3月24日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で菊地昇吾騎手（2戦0勝）。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

4月22日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で菊地昇吾騎手（3戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したマルトクにクビ差届かず2着に惜敗した。

5月20日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で菊地昇吾騎手（4戦0勝）。13頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はガス欠状態になり9着に終わった。

6月30日、中5週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で菊地昇吾騎手（5戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では弾けるように急駛したが、抜け出したエーシンエムシーを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月3日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で菊地昇吾騎手（6戦0勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。

12月9日、中4週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で菊地昇吾騎手（7戦0勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はバタバタになってしまい7着に敗れた。

5歳（2008年）

1月12日、中4週で迎えた17戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1400m 小雨/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したキッスアンドライドを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

2月9日、中3週で迎えた18戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したパレスルビーに3/4馬身届かず2着に敗北した。

2月23日、中1週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

4月26日、中8週で迎えた20戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

5月24日、中3週で迎えた21戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に敗れた。

6月28日、中4週で迎えた22戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1200m 小雨/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では伸びを欠き14着に敗れた。

7月26日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、3歳以上500万下の指宿特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

8月17日、中2週で迎えた24戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。15頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は垂れてしまい11着に終わった。

9月7日、中2週で迎えた25戦目は、上野翔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場を作れず13着に終わった。