エーシンエムシー（2004年生、母エイシンミラン）

エーシンエムシー（2004年3月25日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋母名、父名の頭文字」。毛色は栗毛。種牡馬のエイシンキャメロン（当時8歳）と交配したエイシンミランが9歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）吉田ファーム。戦績は、中央平地13戦2勝2着1回、地方5戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2007年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

坂口正則厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

6月18日、デビュー戦は小牧太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は450kg。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

11月5日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり8着に終わった。

11月19日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天賦の負けじ心を発揮してゴールまで勇戦したが、5着に終わった。

3歳（2007年）

3月3日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の闘争心でゴールまで力戦し、3着に入った。

3月18日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月31日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は小牧太騎手（3戦0勝）。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、抜け出したダンツクラフトにクビ差届かず2着に惜敗した。

4月15日、中1週で迎えた7戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

4月28日、中1週で迎えた8戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦し、3着に入った。

5月19日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

6月17日、中3週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。先手を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のスロトングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のローケイダブリュをハナ差振り切って待望の初勝利を挙げた。

6月30日、中1週で迎えた11戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて、最後は2着のテイエムヒスイに1馬身半の差をつけて2勝目を獲得した。

10月20日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に50kgの軽斤量で出走。15頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は脚色が悪くなり15着に終わった。

10月27日、連闘で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は上村洋行騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚が止まってしまい12着に終わった。

11月28日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、古太尽特別（笠松ダート1800m 曇/良）に出走。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

12月12日、中1週で迎えた15戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、一般A4（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。7頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、トミノダンディにクビ差交わされて2着となった。

12月25日、中1週で迎えた16戦目は、シクラメン特別（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で東川公則騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

4歳（2008年）

1月9日、中1週で迎えた17戦目は、新春特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で東川公則騎手（2戦0勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のエイシンマルカムをアタマ差振り切って断トツの支持に応えた。

2月26日、中6週で迎えた18戦目は、浜口楠彦騎手を鞍上に迎えて、白梅賞（笠松ダート1600m 曇/重）に出走。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。競走中止となった。