マルトク（2001年生、母エリットビーナス）

マルトク（2001年3月15日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「お金（マル）を得るように」。毛色は栗毛。種牡馬のマーベラスサンデー（当時9歳）と交配したエリットビーナスが6歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は竹中牧場。戦績は、中央平地32戦5勝2着7回。主な勝ち鞍は2004年の3歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

梅田康雄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

11月15日、デビュー戦は安藤光彰騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は440kg。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のオオシマジョリーに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月7日、中2週で迎えた2戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のポインセチア賞（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天資の闘争本能でゴールまで力戦したが、4着に終わった。

3歳（2004年）

1月25日、中6週で迎えた3戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の若菜賞（京都ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

2月21日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、勝ったラブイズミラクルに詰め切れず、6馬身差の2着となった。

3月13日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋守騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったミリオンベルに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

4月4日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下（阪神ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で石橋守騎手（3戦0勝）。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。敢然と端をきり、息の入らないペースで一団を引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では天授の負けん気を発揮してゴールまで頑張り、3着に入った。

5月1日、中3週で迎えた7戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で石橋守騎手（4戦0勝）。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚が止まってしまい11着に敗れた。

8月22日、約4か月の休養明けで迎えた8戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で石橋守騎手（5戦0勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のスリーリクエストに1馬身3/4の差をつけて2勝目を獲得した。

9月25日、中4週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の新涼特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の心肺能力で最後まで敢闘したが、抜け出したブルーアイを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

10月16日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（6戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のベレノスをクビ差振り切って3勝目を獲得した。

11月6日、中2週で迎えた11戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のブラジルカップ（東京ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい11着に敗れた。

11月28日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上1600万下のゴールデンジュビリーステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（7戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい10着に敗れた。

12月18日、中2週で迎えた13戦目は、菊沢隆仁騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のアクアルミナスステークス（阪神ダート1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着を確保した。

4歳（2005年）

1月15日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の羅生門ステークス（京都ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆仁騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

2月27日、中5週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のなにわステークス（阪神ダート1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は石橋守騎手（8戦2勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい13着に敗れた。

9月10日、約6か月半の休み明けで迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の夙川特別（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（9戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい13着に敗れた。

10月8日、中3週で迎えた17戦目は、佐久間寛志騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 雨/重）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。逃げる形となり、緩みのないペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい7着に敗れた。

11月19日、中5週で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で佐久間寛志騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったポライトストーンにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

12月17日、中3週で迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で佐久間寛志騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして楽々と抜け出し、最後は2着のハシルジョウオーに3馬身半の差をつけて4勝目を挙げた。

5歳（2006年）

1月22日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で佐久間寛志騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったハシルジョウオーに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

2月12日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた21戦目は、4歳以上1000万下の大和特別（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で佐久間寛志騎手（4戦1勝）。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

3月19日、中4週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は安藤光彰騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったアドマイヤキラメキにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

4月1日、中1週で迎えた23戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

4月15日、中1週で迎えた24戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 雨/稍重）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、逃げるタニノローゼにアタマ差届かず2着に甘んじた。

5月13日、中3週で迎えた25戦目は、4歳以上1000万下の御池特別（京都ダート1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

6月18日、中4週で迎えた26戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の大山崎特別（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では脚が残っておらず13着に敗れた。

6歳（2007年）

3月10日、約9か月の休み明けで迎えた27戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天授の敢闘精神でゴールまで頑張り、4着に入った。

3月24日、中1週で迎えた28戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

4月8日、中1週で迎えた29戦目は、4歳以上1000万下の赤穂特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

4月22日、中1週で迎えた30戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（3戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のテイエムヒスイをクビ差振り切って久々に白星を挙げた。

5月12日、中2週で迎えた31戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の高瀬川ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り13着に終わった。

10月20日、約5か月半の休み明けで迎えた32戦目は、白浜雄造騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の太秦ステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり16着に終わった。