マルブツロンリー（1984年生、母マルブツドーター）

マルブツロンリー（1984年5月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のブレイヴエストローマン（当時12歳）と交配したマルブツドーターが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）絵笛牧場。戦績は、中央平地13戦4勝2着2回。1987年のサファイヤステークス(牝G3)に勝利した他、1987年の葵賞(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

坪正直厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1987年）

1月31日、デビュー戦は山田和広騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（京都ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は426kg。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて、最後は2着のメイショウエンゼルに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3月22日、中6週で迎えた2戦目は、4歳400万下（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山田和広騎手（1戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、コシキワールドに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

4月11日、中2週で迎えた3戦目は、4歳400万下（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で山田和広騎手（2戦1勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のラビアンインターをクビ差振り切って2勝目をマークした。

5月16日、中4週で迎えた4戦目は、3歳オープンの葵賞（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で山田和広騎手（3戦2勝）。18頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のダイナエルカップに1馬身3/4の差をつけて制した。

7月5日、中6週で迎えた5戦目は、3歳G3の中日スポーツ賞4歳ステークス（中京芝1800m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で山田和広騎手（4戦3勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

8月9日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、巴賞（函館芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で山田和広騎手（5戦3勝）。13頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に終わった。

10月4日、中7週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G3のサファイヤステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で山田和広騎手（6戦3勝）。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のシマノファインに2馬身半の差をつけて重賞ウィナーの称号を獲得した。

11月1日、中3週で迎えた8戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で山田和広騎手（7戦4勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、少々速いペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい15着に敗れた。

11月22日、中2週で迎えた9戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は9戦連続で山田和広騎手（8戦4勝）。13頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

4歳（1988年）

3月27日、約4か月の休養明けで迎えた10戦目は、コーラルステークス（阪神芝1400m 晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で山田和広騎手（9戦4勝）。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は勢いを失って14着に敗れた。

4月24日、中3週で迎えた11戦目は、栗東ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で山田和広騎手（10戦4勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

6月5日、中5週で迎えた12戦目は、ハンデG3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は12戦連続で山田和広騎手（11戦4勝）。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見せ場なく5着に敗れた。

6月19日、中1週で迎えた13戦目は、パールステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で山田和広騎手（12戦4勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したシクレノンセラビーを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。