エイシンクリック（2014年生、母エイシンサンサン）

エイシンクリック（2014年3月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+意気投合する、うまが合う」。毛色は鹿毛。種牡馬のルーラーシップ（当時7歳）と交配したエイシンサンサンが23歳のときに産んだ14番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は栄進牧場。2022年の阪神スプリングジャンプ(JG2)に勝利した他、2019年のステイヤーズステークス(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

坂口正則厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2017年）

3月19日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は486kg。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に終わった。

4月15日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを13番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

5月7日、中2週で迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず6着に敗れた。

7月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。18頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着を確保した。

8月20日、中3週で迎えた5戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では矢のように疾駆したが、抜け出したオメガガーディアンにアタマ差届かず2着に惜敗した。

9月3日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るコペルニクスを上がり3位タイの末脚でクビ差だけ差し切って未勝利戦を制した。

4歳（2018年）

2月10日、約5か月半の休養明けで迎えた7戦目は、4歳以上500万下の脊振山特別（小倉芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（3戦1勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

3月4日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月31日、中3週で迎えた9戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

4月29日、中3週で迎えた10戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝2400m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のダブルバインドに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

7月22日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、3歳以上500万下の渥美特別（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手が足りず8着に敗れた。

10月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、3歳以上500万下の瓢湖特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

11月10日、中3週で迎えた13戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の三春駒特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

12月8日、中3週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず10着に敗れた。

5歳（2019年）

1月20日、中5週で迎えた15戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

2月10日、中2週で迎えた16戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の小倉城特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では詰めが甘くなり、6着に終わった。

3月17日、中4週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（阪神芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のバリオラージュに1馬身3/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

4月6日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下の白鷺特別（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

6月9日、中8週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの三田特別（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では目立つような脚を使えず11着に敗れた。

9月29日、約3か月半の休み明けで迎えた20戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの兵庫特別（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

10月27日、中3週で迎えた21戦目は、3歳以上2勝クラス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦0勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず4着に敗れた。

11月30日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。端に立ち、リードを5馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では賦性の負けん性を発揮してゴールまで頑張り、3着を確保した。

6歳（2020年）

1月6日、中4週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた23戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（京都芝3000m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では脚が上がってしまい12着に敗れた。

4月12日、約3か月の休み明けで迎えた24戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（福島障害芝2750m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。5着に終わった。

5月10日、中3週で迎えた25戦目は、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で西谷誠騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。競走中止となった。

10月24日、約5か月半の休み明けで迎えた26戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で西谷誠騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、勝ったケンホファヴァルトから4馬身差の2着に敗北した。

11月29日、中4週で迎えた27戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝2970m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で西谷誠騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。3着に終わった。

7歳（2021年）

1月23日、中7週で迎えた28戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で西谷誠騎手（4戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のブルベアカーキに約17馬身の大差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

3月6日、中5週で迎えた29戦目は、障害4歳以上オープン（小倉障害芝3390m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で西谷誠騎手（5戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。最後は、2着のマイネルヴァッサーに約10馬身の大差をつけて勝利を手に入れた。

8歳（2022年）

3月12日、約12か月半の休み明けで迎えた30戦目は、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で西谷誠騎手（6戦2勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。最後は、2着のレオビヨンドに1馬身半の差をつけて3連勝で重賞ウィナーの称号をつかんだ。

6月25日、約3か月半の休み明けで迎えた31戦目は、J・G3の東京ジャンプステークス（東京障害芝3110m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で西谷誠騎手（7戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。3着に終わった。

11月12日、約4か月半の休養明けで迎えた32戦目は、J・G3の京都ジャンプステークス（阪神障害芝3140m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で西谷誠騎手（8戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。4着に終わった。

9歳（2023年）

3月18日、約4か月の休み明けで迎えた33戦目は、ペガサスジャンプステークス（中山障害芝3350m 外回り雨/重）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は10戦連続で西谷誠騎手（9戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。競走中止となった。

6月24日、約3か月半の休養明けで迎えた34戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、J・G3の東京ジャンプステークス（東京障害芝3110m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。6着に終わった。

9月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた35戦目は、小野寺祐太騎手を鞍上に迎えて、阪神ジャンプステークス（阪神障害芝3140m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。4着に入り込んだ。

11月11日、中7週で迎えた36戦目は、京都ジャンプステークス（京都障害芝3170m 内→外晴/稍重）に出走。鞍上は西谷誠騎手（10戦3勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。3着に入った。

10歳（2024年）

3月9日、約4か月の休み明けで迎えた37戦目は、黒岩悠騎手を鞍上に迎えて、阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 曇/良）に出走。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。9着に終わった。