ナンヨーウエスト（2004年生、母グラブ）

ナンヨーウエスト（2004年5月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋西」。毛色は鹿毛。種牡馬のコマンダーインチーフ（当時14歳）と交配したグラブが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）梅田牧場。戦績は、中央平地20戦1勝、地方1戦1勝。主な勝ち鞍は2006年の2歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

柴田政人厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

10月1日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は442kg。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

10月28日、中3週で迎えた2戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく8着に終わった。

12月24日、中7週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアルコイリスに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2007年）

1月28日、中4週で迎えた4戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

6月30日、約5か月の休養明けで迎えた5戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は力尽きて13着に終わった。

9月2日、中8週で迎えた6戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に敗れた。

9月16日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦1勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に終わった。

12月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

4歳（2008年）

1月13日、中5週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

2月16日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に敗れた。

3月9日、中2週で迎えた11戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、5着を確保した。

4月6日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（3戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

4月20日、中1週で迎えた13戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/重）に出走。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り12着に敗れた。

8月16日、約4か月の休養明けで迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（4戦0勝）。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず8着に敗れた。

9月14日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（5戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて7着に敗れた。

10月14日、中3週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた16戦目は、マルチウイン特別（浦和ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は石橋脩騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立つ形となり、ゆったりとしたペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のコックスグリーンに1馬身半の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

11月15日、中4週で馬体重を前走から13kg絞って迎えた17戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の福島放送賞（福島ダート1700m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では決め手に欠いて15着に終わった。

12月28日、中5週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（6戦0勝）。15頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず11着に終わった。

5歳（2009年）

1月10日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（3戦1勝）。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では決め手に欠いて9着に終わった。

2月7日、中3週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（4戦1勝）。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後はタレてしまい14着に終わった。

4月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。15頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びが鈍く15着に終わった。